夫婦仲を良くする方法とは?安らぎの愛情「オキシトシン」
2022年8月19日夫婦仲がすれ違う理由
夫婦仲を良くする方法が知りたい!
そう考えている方は多いのではないでしょうか。
お互いが好きになってスタートした結婚生活。
始めは甘くて楽しい時間だったのに、次第に当たり前の日常へと変わってしまった。
いつの間にか我慢することが増え、以前のようには仲良くできなくなる夫婦はたくさんいます。
実は、夫婦が恋愛してた頃のような感情になれないのは、とても自然なことです。
人が恋愛でときめきを感じる原因は、脳内に分泌される「ドーパミン」。
ドーパミンは脳内麻薬とも言われ、脳に強烈な快感を与える脳内神経物質です。
特に恋愛しているときの分泌量は非常に多く、人が恋すると理性をなくす原因にもなっています。
ドーパミンが人を幸せに感じさせるなら、ずっと恋愛のときめきを感じさせてくれれば良いのに…。
私はそう考えたのですが、ドーパミンの分泌は決して良いことばかりではないのです。
ドーパミンは人を興奮状態にさせるため、身体にはかなりの負荷をかけます。
みなさんも興奮した後に、ドッと疲れを感じたことはないですか?
つまり、ドーパミンの効果が長時間続くと、身体がその負荷に耐えられなくなるのです。
そのため、ドーパミンによる愛情の短期的ピークは3か月程度。
長期的な分泌でも12~18か月程度。
この期間を過ぎると、ドーパミンがあまり分泌されなくなります。
その結果、夫婦は結婚したての感情を維持できなくなり、少しずつすれ違いが始まります。
こんなに頑張っているのに…
ドーパミンの効果が冷めてくると、夫婦が本当の絆をつくれるかが試されます。
お互いにそれぞれの役目をしっかり果たそうと頑張るのですが、なぜだか心が満たされない状態になりがちです。
私は夫婦のために、家庭のために一生懸命頑張っている。
家事、仕事、育児、親戚づきあいなど、お互いがそれぞれの役割を果たそうと、懸命に取り組むことでしょう。
それなのに、なぜか心が満たされず、相手の嫌なところが目についてくる。
「私はこんなに頑張っているのに…」
その満たされない気持ちが相手への不満となり、夫婦仲が悪くなっていきます。
夫婦仲を良くするために頑張っているはずなのに、なぜ心はすれ違ってしまうのでしょうか?
もちろん、その原因はいろいろありますが、大きなポイントのひとつが「自分視点」になっていることです。
夫婦仲を良くするオキシトシン
夫婦仲を良くする脳内物質は、実はドーパミンだけではありません。
愛情ホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」が、ドーパミンに変わって夫婦仲のキーポイントとなります。
オキシトシンには、自律神経のバランスを整える働きがあります。
その効果によりストレスが軽減され、心が安らかに保たれます。
ドーパミンが「ときめき」ならば、オキシトシンは「やすらぎ」。
パートナーと一緒にいると何だか落ち着いた愛情を感じる。
そう感じるのは、オキシトシンが分泌される関係をつくっているからです。
それでは、どうすればオキシトシンが分泌されるのでしょうか?
その代表的な方法を紹介します。
①コミュニケーション
オキシトシンは「思いやりホルモン」とも呼ばれます。
相手とのコミュニケーションで「思いやり」を感じられると、体内のオキシトシン量が高まります。
ここで大切なのは、相手が「思いやり」を感じられるということ。
相手の気持ちに立って、相手の望みを叶えてあげることが思いやりにつながります。
ですが、パートナーは毎日の役割を果たすことで精一杯。
相手を思いやるよりも、自分を思いやってほしいという気持ちが強くなりがちです。
その気持ちは充分理解できますが、どこかで切り替えないと夫婦仲を良くすることは難しいでしょう。
まずは、相手が役割を果たしてくれていることに、言葉で感謝を伝えましょう。
人には「返報性の原理」という心理作用があります。
相手から何かしらの感情を与えられたら、同じような感情を返そうとする働きです。
あなたがパートナーの行動に感謝を伝えれば、パートナーはあなたの行動に関心を持ち始めます。
そして、あなたが役割を果たしてくれていることを、少しずつ意識し始めるでしょう。
お互いが求めるのではなく与えあう関係になることで、二人の間に「オキシトシン」が増えてきます。
②スキンシップ
コミュニケーションがうまくいくようになったら、次はスキンシップを増やしましょう。
特にパートナーとのスキンシップは、かなり高いオキシトシン効果が期待できます。
「手をつなぐ」「ハグする」「キスをする」「性行為をする」
そんな年齢ではないからなどと照れたりしないで、日常的にスキンシップしていきましょう。
ただし、スキンシップするには、ある程度、お互いの心が近づいていることが大切。
だからこそ、日頃からコミュニケーションを深めて、抵抗なくスキンシップできる関係をつくってください。
③アロマ
手軽にオキシトシンを増やすに、アロマを使う方法があります。
ローズ、オレンジフラワー、バイオレットなどの天然精油を含む香りを女性にかいでもらい、効果を検討しました。その結果、脳から「オキシトシン※1」と呼ばれるホルモンが分泌されることを発見しました。この「オキシトシン」は血液を通して、肌まで到達します。さらに、「オキシトシン」は、肌の表皮細胞と真皮細胞に働きかけて、それぞれから「IGF-1※2」と呼ばれる物質を分泌させ、肌の幹細胞の「動く」という能力を高める(幹細胞を元気にする)ことを見出しました。(後略)
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※1「オキシトシン」は赤ちゃんに母乳を与える時に、母親の脳から出てくるホルモンとして知られています。
※2「IGF-1」は筋肉、骨、肝臓、腎臓など、組織の細胞の成長を促進する物質です。
この研究によるとローズ、オレンジフラワー、バイオレットにオキシトシン分泌の効果が期待できるそうです。
この他にラベンダーでも同様の効果が期待できるとのこと。
お好みの香りを生活に取り入れて、パートナーとのコミュニケーションを楽しんでみましょう。
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夫婦仲を良くする方法
夫婦仲を良くする基本は、互いを思いやるコミュニケーションです。
特に女性は男性の約3倍くらい会話しないと、ストレスがたまると言われています。
男性にとっては大変ですが、毎晩1時間くらいは女性の話を聞くようにしましょう。
そして女性の方に、ぜひ理解していただきたいことがあります。
それは人間の脳には、1日で判断できる回数に限界があることです。
しかも、男性はそのほとんどの回数を、昼間の仕事に使っています。
そのため、夜には男性の頭脳は疲れ切った状態なのです。
男性があなたの話を1時間程度聞いたら、その後は一人になれる時間をつくってあげてください。
そこからの時間で脳を回復させることで、明日からの仕事を頑張れるようになります。
そして、お互いがオキシトシンを高めあって、安らげる関係をつくっていきましょう。
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投稿者プロフィール
- パートナーと一緒に生きていくための、様々なヒントを紹介していきます。
男と女のすれ違いは、お互いの違いや特徴を理解できていないことが大きな原因。一緒に理解していければ、きっと心は近づいていきます。
そんな素敵な関係を、心理学や実体験から紹介していきます。
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