ライティングで単価を上げる方法とは?実体験から解説!
2023年6月7日ライティングは単価との闘い
ライティングを副業で頑張っている方、単価の安さに苦しんでいませんか?
単価とは、1文字あたりや1記事あたりに支払われる金額のことです。
ライティングでは主に1文字あたりいくらという文字単価が、案件の価格設定に用いられます。
なかには、1件でいくらという単価案件もありますが、その価格設定においても文字単価をベースとして計算されることが多いです。
もちろん、単価が高ければ高いほど、同じ量の仕事でより多くの収入を得ることができます。
副業で稼ぎたい人ならば、誰だって高単価案件をやりたいと考えるでしょう。
しかし、世の中のほとんどのライティング単価は決して高くありません。
特に、クラウドソーシングなどのサイトに出回っている案件は、ほとんどが低単価です。
Webライティングの文字単価相場は0.5円から5円程度。
医師などの高い専門性が求められる記事でも、10円程度が限界と言われています。
決して全ての低単価案件を否定しているわけではありません。
実際、低単価案件は初心者の実績作りやスキルアップには役立ちます。
しかし、低単価案件だけでは、働きに見合う収入は得られません。
時給換算すると、アルバイトした方がはるかにましでしょう。
おそらく、多くのライティングに挑戦した方が低単価案件に苦しみ、継続を断念したのではないでしょうか。
実は、私も低単価案件に苦しみ、高単価案件へのステップアップに苦しんでいました。
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低単価案件で苦しんだ日々
私が初めて受注したライティング案件は、文字単価が約0.3円でした。
始めは単価の相場が分からなかったので、受注できただけでとてもうれしかったのを覚えています。
しかし、制作にかかった時間は約3時間。
時給に直すと200円にも満たない状態でした。
その後も、実績作りを最優先したので、多くの低単価案件を受注しました。
ですが、空いている時間のすべてをライティングに注ぎ込んでも、1ヵ月で1万円前後にしかなりませんでした。
そんな状態が半年ほど続いた時、心と身体の限界を感じ始めた私はようやく重要な事実を認識し始めました。
「これはどこかで高単価案件にシフトしないと、自分がつぶれるぞ」
そこから、私の高単価案件を獲得する取り組みが始まったのです。
ライティングの単価相場
ライティングの単価は、どうやって決まるのでしょうか?
もちろん、様々なケースがありますが、基本的には依頼側の金額を受け入れるライターがいるかどうかで決まります。
簡単に言えば、需要と供給。
しかし、そうは言いつつも、それなりの相場観と言うものはあります。
それでは、何が大きな要因となっているのか?
そのなかでも一番大きな要因は、求められるライターのスキルと実績でしょう。
どれだけライターに対して業務開始前に安心感を得られるかが、単価を大きく左右しています。
そこで、ここではライターの熟練度別に、単価の相場観を解説します。
初級者レベル 文字単価 0.1円~1円未満
「初級者レベル」とはライターを始めたばかりで、まだしっかりとした実績を築いていない人のことです。
概ね、ライター歴は半年くらいまでが目安でしょう。
このレベルのライターには、基本的な文章力を備えてそこそこの記事を書ける人もいれば、文章が成立していないなどかなりバラツキがあります。
そのため、発注側としては修正等に時間がかかることも踏まえ、低い単価を設定しています。
初級者レベルの文字単価はおおよそ、0.1円~1円未満くらい。
つまり、1万文字の記事を作成しても数千円にしかならない計算となります。
この単価設定の仕事では、働きに見合う報酬を得ることはできません。
このレベルの案件は、主に個人からの依頼やクラウドソーシングサイトで見つかることが多く、アフィリエイトブログやSNS用の文章などが典型的な例です。
しかし、某クラウドソーシングサイトにおける「記事・ライティング」案件を独自集計してみると、約48.4%の案件がこの初級者レベルとなっています。
つまり、クラウドソーシングサイトで募集される約半分の案件は、到底、働きに見合った対価を得られないのです。
だからこそ、このレベルは、ステップアップするための通過点と考えるべきです。
いかに早くここから抜け出して、単価の高い案件に挑戦するかを考えましょう。
中級者レベル 文字単価 1円~2円未満
「中級者レベル」とは10本程度の実績を積み、安定した文章を作成できる段階です。
独自調査では、クラウドソーシングサイト案件の約37.9%がこのレベルです。
文字単価は1円から2円未満で、記事作成に要求されるスキルや知識が少し高くなります。
このレベルの案件を手掛けられるようになれば、月数万円程度の安定収入を得ることも可能です。
しかし、時給ベースで考えればアルバイト程度の収入と同じくらいかもしれません。
マイペースで仕事できるなどの利点があれば良いですが、長期的に続けるにはかなりの気力と体力が求められます。
このレベルで重要なのはいかに自分の得意分野をつくるか?
ここで得意分野を確立できれば、更に高単価を目指すことができます。
上級者レベル 文字単価 2~5円未満
「上級者レベル」とは、高い制作実績や明確な得意分野を持っているライターです。
文字単価は2円から5円程度と高くなり、相応の安定収入が見込めるようになります。
この単価であれば時間効率が良くなり、働きに見合う対価を得られるでしょう。
ただし、記事制作に求められるスキルや知識は非常に高くなります。
このレベルの案件は、独自調査ではクラウドソーシングサイト案件の約10.0%です。
そのため、応募者は集中しますし、テストライティング合格が難しくなります。
これらの案件に採用されるには、SEO対策を始め、高い文章能力が必要です。
そのためにも、実績や専門分野をしっかりと構築しておきましょう。
ただし、クラウドソーシングサイトを経由しないで案件を受注するケースでは、このレベルの単価はそれほど、珍しくはありません。
SNSや直メールなどで、案件を探してみるのも良い方法です。
プロフェッショナルレベル 文字単価 5円以上
「プロフェッショナルレベル」とは、ダントツの実績や専門資格、高度な専門知識を持っているライターです。
独自調査では、クラウドソーシングサイト案件の約3.7%。
つまり、極めて限られた人が受注できる案件と言えます。
文字単価が5円以上になるには、ライターが他に代わりがいない存在になる必要があります。
例えば、国家資格保有者やSEO対策の熟練者、ニッチジャンルの専門家などが典型的な例です。
このレベルになると、ライター側から価格を提示することができます。
自分の言い値で受注できるため、とても効率の良い案件となります。
ライティングの単価は交渉できるのか?
ライティングの仕事をしていると、誰でも単価が低いなと感じることがあるのではないでしょうか。
そういう私も、低単価案件を制作している時はそう考えていました。
私の場合、受注する案件の半分以上はクラウドワークス経由です。
そのため、新規案件を取るには応募、テストライティングを通過する必要があり、かなり手間がかかってしまいます。
そこで、できれば今の取引先に単価アップしてもらいたいと思っていました。
ですが、本当に単価アップしてもらえるのか、不安になりますよね。
そこでこの章では、あくまで私が体験した単価アップの事例を解説します。
①クラウドワークスの案件
単価がアップしたクラウドワークスの案件は、すべて取引先からの提示でした。
こちらから特に要求せず、先方が好意的に上げてくれました。
私以外の人の中には交渉に成功したケースもあるでしょう。
ですが、私の場合は、こちらからの打診で上がることはありませんでした。
これには、クラウドソーシングサイトという特徴が大きく関係していると思います。
基本的に、クラウドワークスではライターは選ばれる側。
しかも、応募者が多数いるので、うるさく言うと切られて終わりです。
取引先と案件を継続していく中で、素晴らしい実績を上げれば交渉に応じてくれるかもしれません。
ですが、数件継続したくらいでは、なかなか単価アップは難しいでしょう。
②専門性の低い直接取引案件
このケースは直メールで営業して、案件を受注した取引先の例です。
取引先から「安くて申し訳ないけど…」という話ではありましたが、その取引先との初めての案件だったため受注しました。
この案件は月4件の納品で1件7,000円、月28,000円という契約でした。
当初は2~3ヵ月くらいで終わりかなと思っていたのですが、思いのほか好調で続行が決定。
そのタイミングで単価アップを交渉し、1件8,000円にすることができました。
ところが、その案件は予想以上に継続し、ついに1年を超えました。
その間、「元々の予算が厳しい」ということで、単価は据え置き。
ですが、継続するほどネタ探しが大変になり、制作時間と単価が見合わなくなりました。
そこで再度、単価交渉をすることにしたのですが、前回の交渉とは違う大きなポイントがありました。
それは、ここまでに制作した本数が多いため、他の人ではネタ探しができなくなっていたこと。
実際、取引先の方で制作してみたのですが、とてもできないと断念したそうです。
このケースのように「高い実績」や「代わりのいない存在」になれたら、単価交渉はかなり有利に進められます。
ちなみに、この案件は1件14,000円にアップしました。
③専門性の高い直接取引案件
直接取引の案件で、高い専門性を持っていれば、価格決定の主導権を手に入れることができます。
私のケースならば、「診断コンテンツ」。
診断コンテンツ案件については、こちらから見積もりを出すケースがほとんどです。
おかげさまで、診断コンテンツについては取引先から高い評価をいただいています。
また、診断の専門家というのは、かなりニッチな存在。
だからこそ、こちらの望む条件で取引できます。
おそらく、時間効率で考えると、通常のライティング案件より数倍は良い条件だと思います。
ライティングの単価を上げる方法
ライティングの単価交渉は、とても大変です。
だからといって、満足のいかない単価で働いていても、自分にストレスが溜まるだけ。
そこで、単価アップ交渉を有利に進める方法を解説します。
①発注側の満足度を上げる
ライティングの単価を上げるためには、まずは発注側の満足度を上げることが大切です。
満足度の中で最も重要なのは、当初の目的を達成すること。
- 検索順位
- 商品の売り上げ
- アクセス数
- フォロワー数
目的はそれぞれの案件によって異なると思います。
まずは、その目的を達成することが、単価アップ交渉の第一歩となります。
また、単価アップを決定するのは、あくまで発注先です。
そして、その決定に重要な影響を与えるのは、普段やり取りしている担当者。
担当者をいかに味方につけられるかで、交渉の成功率は変わります。
日頃から、担当者とは丁寧なコミュニケーションを図ることが大切です。
納期、品質、クライアントからの要望に応えることは基本中の基本。
その上で、担当者の困りごとを解決する相談相手になっておきましょう。
担当者との信頼関係を構築できていれば、単価を上げるだけでなく、継続案件や紹介案件などのチャンスも増やすことにつながるでしょう。
②案件を手放す覚悟を持つ
相手と交渉する際は、切り札を持つことが大切です。
この切り札があるかないかで、交渉の流れが大きく変わります。
本来、契約や取引は、お互いが対等な立場で行うものです。
ですが、発注側に取引終了という切り札を持たれていると思うと、どうしてもマインドが受け身になってしまいます。
受け身の状態でお願いしても、交渉はなかなかうまくいかないでしょう。
そこで、交渉を行う際は、ライターも発注側と同じくやめるという切り札を持つ必要があります。
しかし、それは決して簡単ではありません。
案件をやめるということは、収入を失うということ。
そのリスクを負えるかどうかは、ライターの状況によって異なります。
だからこそ、交渉する前に、案件をやめても良い環境をつくっておくことが重要です。
案件を手放す本気の覚悟があればこそ、相手はあなたの話を本気で聞くようになります。
その上で、しっかりとこちらの主張を行うことで、発注側も単価アップに応じる可能性が高まるでしょう。
③専門性を高める
最も確実に単価アップさせられるのは、自分が代わりのいない存在になることです。
そのためには、自分はどの専門分野を極めるかを常に意識する必要があります。
専門分野とは、自分が得意なのに加えて、他のライターと差別化できるジャンルやテーマ。
「自分には専門分野なんて無い」
そう考える方もいるでしょうが、なければつくれば良いのです。
例えば、資格を勉強して取得する。
専門書などで知識を深める。
実際に体験や取材した内容を自分のブログやSNSなどで発信するのも良いでしょう。
時間をかけて学び、情報発信し、実績や成果を残す。
その作業を積み重ねていけば、誰でも何かしらの専門家になれるものです。
あなたの専門性が高まれば、発注側もその分野の記事作成においてはあなた以外の選択肢がなくなります。
また、あなたもその分野の記事作成においては自信を持って交渉できるようになります。
つまり、専門性が高まれば、価格決定の主導権を手中にできるということです。
ライティングの単価を上げていこう!
ここまで、ライティングの単価を上げる方法について解説しました。
これらの方法は、単価アップだけでなく、自分のスキルや価値を高めることにもつながります。
ライティングの仕事は、自分次第で収入や働き方を自由に変えることができる魅力的な仕事です。
しかし、それを実現するには自分の仕事に対する姿勢や意識も変える必要があります。
単価アップは、ライターとしての成長の証。
それだけの価値を誇れるくらいに、ライティングに取り組む覚悟が重要です。
ぜひ、この記事を参考にして、ライティングの単価を上げていきましょう!
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