小遣い制は家計管理のスタンダード?

みなさんの家庭では、家計をどのように管理していますか?
新生銀行が実施した「2022年会社員のお小遣い調査」によると、既婚男性会社員家庭の57.5%がお小遣い制という結果が出ています。
働き方が多様化し、家計管理もいろいろなスタイルができてきました。ですが、現在でも日本の家庭では、家計管理のスタンダードと言えるようです。
また、配偶者(パートナー)のお小遣い額は以下の通り。
- 男性会社員 22,318円(前年より5,593円減少)
- 女性会社員 32,493円(前年より1,384円減少)
ともに前年より減少していますが、男性の小遣い額は女性の約69%となっています。
小遣い制については男女ともに、いろんな意見があると思います。ですが、この記事では将来的に家計を良くするために、あえて提言します。
「小遣い制を続けていたら、次第に家計は行き詰まります!」
この意見は、決してパートナーに好き勝手使わせろと言う意味ではありません。ただ、従来の家計管理方法では、どうしてもある限界に達してしまう可能性が高いのです。
この記事では、その限界とは何かについて解説します。
小遣い制が効果的だった理由

これまでの社会環境において、小遣い制はとても有効に働きました。その大きな理由は、日本の給与制度が「年功序列型賃金」だったこと。
給与収入が会社の勤続年数とともに伸びていく社会であれば、収入は安定します。大きくは上がらないけれど、基本的には下がることのない収入。
このような環境下でより多くのお金を家計に残すのであれば、メインとなる作戦は「節約」です。そして、節約をベースに支出管理するには、小遣い制はかなり効果的な手法でした。
ですが、この年功序列型賃金は日本の労働者に、大きなマイナスの影響を与えています。年功序列賃金において最も重視されるのは、「長く働くこと」。決して、質の高い仕事をすることではありません。
そのため、日本の労働者には就職ではなく、「就社」の意識が強く根付いています。その結果、多くの労働者が自らの能力を高める意識を失ってしまいました。
総務省統計局が発表した令和3年社会生活基本調査によると、有業者の学習時間は1週間で平均7分。しかも約96%の人は、業務外での勉強時間が0分という状態です。
年功序列型賃金に支えられて会社では長時間働くけど、自分で能力を伸ばそうとしていない日本のサラリーマン。ですが、ベースとなっている年功序列型賃金は、限界を迎えつつあります。
節約だけで家計を守れない理由

今後、年功序列による賃金アップは見込みづらい状況になります。その理由は、企業が年功序列型賃金では競争力を維持できないからです。
その結果、今まで通りの働き方では、収入のアップが見込めなくなります。節約で一時的にしのぐことはできても、その限界はすぐに訪れます。
また、今後は日本も世界並みにインフレが起きてくるでしょう。現在、諸問題はありつつも、世界全体の経済は大きく拡大しています。そのため、物の値段が上昇するのは、大局的には当然の流れです。
これまで日本では賃金が上昇しなくても、物価が上がらないことで節約での家計防衛が有効でした。しかし、これからは物価が着実に上昇していく時代。どこかで収入をアップさせない限り、家計を守ることはとても難しくなるでしょう。
稼ぐ力へ投資できない小遣い制

以前勤めていた会社で、臨時ボーナスを出すことになりました。その時社長は「このお金は絶対に家計に入れるな」と社員に話しました。
そもそも会社としては、この臨時ボーナスを出す必要はありませんでした。ですが社長はこのお金で、社員に「自己投資」して欲しかったのです。
私も自力で稼ぐようになって、勉強することの大切さを痛感するようになりました。ビジネスは最終的には、相手にどんな価値を提供したかで判断されます。
だからこそ、自分に与える価値がなければ、誰も対価を支払ってくれません。そう考えると、常に新しいことを勉強し続けないと、自分の価値が暴落してしまいます。
このような危機感を持つようになってから、毎日の勉強時間が飛躍的に増えました。この勉強時間を何年も維持すれば、サラリーマン時代とは歴然の差がつくのは当然です。
しかし、その勉強や経験を得るための挑戦には、ある程度のお金はどうしても必要となります。それはとてもではないですが、月22,000円で何とかなるものではありません。
どこかで未来への投資を行わないと、将来の収入を失う危険性が高まってしまうのです。
「投資か、それともただの浪費か?」
家計管理を「攻め」に変えるときに起きる、夫婦のすれ違いの正体。
「稼ぐ力(攻め)」へ投資するために一歩踏み出そうとしても、パートナーから「お小遣いの範囲でやって」「無駄遣いはやめて」とブレーキをかけられてしまう……。この衝突は、どちらかの愛情不足やだらしなさではなく、脳が未来をどう捉えるかという『時間的展望の違い』にすぎません。
お金を使うことに強い恐怖を感じる「アリ型」と、今この瞬間の価値を過大評価する「キリギリス型」。お互いの脳のクセを理解し、正しさを争う感情論から脱却して、資産も未来も守る「最強のチーム」を作るための科学的アプローチを解説します。
節約と稼ぐ力のバランスを考えよう!

今、私たちが生きる社会は大きく変わろうとしています。もう国や会社が、自分たちの生活を守ってくれる時代でなくなろうとしています。
そして、家計においても、もはや防御策のみで乗り切ることは難しい社会になりました。どこかで攻め=稼ぐ力をアップさせ、節約との両面作戦で乗り切る必要があるのです。
稼ぐ力は、そう簡単に身につくものではありません。だからこそ、日頃から自分のスキルアップを意識して、行動を続けていくことが大切です。
「お小遣い制」という発想を一度捨てて、稼ぐ力にどうやって投資していくか?家計をもう一度、再点検してみてはいかがでしょうか?
「挑戦にはリスクが伴う、だからこそ葛藤する。」
自己投資という名の“夢”を前に、夫婦が選ぶべき選択基準。
「これからは守る(節約)だけでなく、自力で稼ぐ力をつける攻めの投資が必要だ」と頭では分かっていても、いざ限られた家計から挑戦の資金を捻出しようとすると、そこには現実的な生活や将来の不安という高い壁が立ちはだかります。パートナーの夢やスキルアップを素直に応援したい気持ちと、引き止めたい防衛本能……。
人は誰しも挑戦したいと願う一方で、不確実なリスクを嫌います。この最も悩ましい問題に対し、お互いのリソースを犠牲にすることなく、リスクを管理しながら最善の未来を選び取るための「夫婦の対話と選択のヒント」を解説します。
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投稿者プロフィール

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「人の心理をもっとロジカルに分析できないか」という考えのもと、人間心理の研究と診断開発に一貫して携わってきた専門家。
心理学者・多湖輝氏が主催された「多湖輝研究所」に所属した経験を活かし、診断テスト開発者として30年以上にわたり、多くの企業向けに様々な診断コンテンツを開発。
特に以下の分野で実績を保有しています。
・男女の心理分析: 大手結婚情報誌向け「結婚相性診断テスト」
・性格・学習分析: 大手メーカー向け「教育診断テスト」
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