持ち家と賃貸どちらを選ぶ?あなたを襲う35年のプレッシャー
2022年9月21日永遠の課題 持ち家と賃貸
持ち家と賃貸、みなさんはパートナーと住むならどちらを選びますか?
家は人生において、とても大きな買い物。
その価値観は、それぞれのパートナーで違っていて当然です。
また、パートナーの間でも家に対する思い入れや考え方は違ってきます。
持ち家と賃貸のどちらを選ぶかは、その選択する人によって正解が変わってきます。
私の知人でも、家に対していろいろな悲喜こもごもがありました。
自分の家を持つことで、責任感が生まれて頑張れる人。
購入後、離婚してしまって借金だけ抱えた人。
家の数だけドラマがあるというくらい、家が人生に与えるインパクトは絶大です。
私はもともと、それほど住むところに執着しない方でした。
大学生になったときは、家賃1万4千円の部屋で一人暮らし。
風呂なし、トイレ共同、エアコンなし、1階は大家が住んでいるという環境でした。
それでも仕送りしてもらえただけ、恵まれた環境だったと思います。
その後、家庭の事情で自宅に逆戻り。
片道、2時間半かけて大学に通っていました。
それでも、特に一人暮らししたいという考えはなく、それなりのスペースがあれば良いと思っていました。
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持ち家と賃貸で悩んだこと
私が家のことを考えるようになってのは、今のパートナーと付き合うようになってからです。
ちょうどそのタイミングで実家の引っ越しがあり、通勤時間などを考えて部屋を借りることにしました。
彼女との関係がうまくいっていたこともあり、通勤時間や同棲することも考えて一人暮らしの場所を決めました。
私は家に対して「ある程度、住めれば良い」くらいの意識しか持っていませんでした。
ただし、通勤時間など、交通の便にはこだわりが!
そこで自然に、予算と最寄り駅は私が決めて、物件は彼女が決めると役割分担が成立しました。
その後、一緒に暮らしながら、家に対して大きな転機が訪れました。
それは収入がアップしたこと。
私がある会社でそれなりのポジションになり、新築を検討できる家計状況になったのです。
この時に、多くの人が直面する「持ち家と賃貸 どちらを選ぶ?」問題を、二人で考えるようになりました。
快適な生活環境を考えれば、もちろん新築が良いと思います。
ですが、私にとって最重要の課題は「ローン問題」。
いくら収入がアップしたとはいえ、多額の貯金があったわけではありません。
マンションを購入して本当に返済できるのかが、私の最大の悩みでした。
新築マンション買いました
正直、私はプレッシャーに強いタイプではありません。
これまで家を購入した人の話を聞く度に、「よくそんな長いローンを契約できるなあ」と思っていました。
もちろん、パートナーの喜ぶ顔は見たいし、快適な部屋に住むのは素晴らしいことです。
ですが、社会人生活の中でいろいろな家にまつわる悲劇も見てきました。
- 会社が買収されて退職し、ローンが返済できなくなった
- バブル時にマンション購入し、高い金額を返済し続けている
- 離婚して二人で買った家を売却、友人には借金だけが残る
いろいろな思いが交錯する中、腹をくくって新築マンションの購入を決めました。
ただし、購入にあたって最重要視したのは「どうやってローン破綻リスクを回避するか?」。
当時、転職を何度かしていた私が、35年の人生設計を描くなんて想像がつきませんでした。
ですが、せっかく収入がアップしたのだから、妻に喜んでもらいたいという思いもありました。
そこで、私が下した決断は…
あえて好立地のマンションを購入する!!
常にローンが払えなくなることを考え、物件価格が下がりにくい立地を選定。
そこで、担当者には「〇百万円値引きをこの場で決めてくれ。もし、だめなら購入しない」というビジネス張りの交渉術を展開しました。
その結果、めでたく?「新築マンション」を購入。
35年ローンがスタートしました。
35年ローンのプレッシャー
新築マンションでの生活は、確かに快適なものでした。
床暖房だから冬はエアコンいらず。二人で暮らすには充分すぎるスペースがありました。
休日には家に会社の友人を招き、ホームパーティーを行うことも。
素敵な生活が始まったかのように思えました。
ですが、35年ローンのプレッシャーは、じわじわと私にのしかかっていました。
それまでだったら会社で強気に発言していたのが、どこかでブレーキをかけている感覚を覚えるようになりました。
そして、最も怖かったのは、どこかで自分が会社に依存し始めていたこと。
好立地の新築ということもあり、月々の返済額は決して少なくありません。
それを考えると、今の会社から離れるという考え方ができなくなり、私の働きぶりが次第におかしくなり始めました。
自覚できるほど会社でおかしな判断をするようになり、上司や部下との関係もおかしくなっていきました。
そして精神的に追い詰められるようになり、ギャンブルに逃げ場を求めるようになりました。
いよいよ会社での関係もおかしくなり、このままでは自分自身が崩壊するかもしれない。
そう考えて、会社から離れて起業することを決めました。
マンション売りました
起業後は、何事もうまくいかない日々が続きました。
売上は思うようにならず、借金ばかりが増えていく。
なんとか破産を防ぐために、ついにマンションの売却を決めました。
マンションに思いを込めた妻には、今でも本当に申し訳ないと思っています。
結論としては、多額の借金およびそのプレッシャーに、当時の精神力では耐えきれなかったということだったのでしょう。
ですが、救いだったのは「好立地物件」を買ったこと。
購入から4年程度で売却したのですが、借金は全て返済し、手元に幾ばくかのお金が残りました。
今でも、購入時に売却することを考えていて良かったと思っています。
不動産購入は、人としての精神力を試された大きな試練だったように思います。
まだまだ私は自分勝手な生き方をしていて、どこかに弱さがあったのだと今は考えています。
35年ローンをしっかりと返済できる人って、本当にすごいです。
その後、賃貸での生活は?
その後、会社は紆余曲折がありながらも、会社の借金は全額返済し、今はそれなりに楽しくやっています。
住まいは賃貸になりましたが、おかげさまで夫婦仲も良く、快適な暮らしになっています。(少なくとも私自身は…)
持ち家と賃貸を比較する際は、たくさんの条件を検討しなければなりません。
その中で、最も私にとって重要だったのは「プレッシャー」でした。
このプレッシャーをうまくコントロールできないことで、家族や自分に大変な迷惑をかけてしまいました。
私には賃貸で暮らすくらいの生活サイズが、ちょうどよいのかもしれません。
持ち家と賃貸 私の結論
「持ち家と賃貸」に対する私の結論。
プレッシャーに耐えられない人は賃貸がおすすめ!
住む家も大切ですが、もっと大切なのは家族が健康で仲良く暮らすこと。
借金のプレッシャーに耐えられない家族がいるのなら、あえて持ち家に住まないのも選択肢だとおもいます。
家族の誰か一人に、過剰な負担がかかる構造は決して健全ではありません。
その負担とは「借金のプレッシャー」だけでなく、「お金のやりくり」「収入」「家事」「育児」などいろいろなものが含まれます。
これらは、パートナーと助け合っていくからこそ、二人の絆が深まっていくと思います。
二人で一緒に支えあう。
その気持ちを忘れないで、これからもパートナーと頑張って生きていきたいと考えています。
投稿者プロフィール
- パートナーと一緒に生きていくための、様々なヒントを紹介していきます。
男と女のすれ違いは、お互いの違いや特徴を理解できていないことが大きな原因。一緒に理解していければ、きっと心は近づいていきます。
そんな素敵な関係を、心理学や実体験から紹介していきます。
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