潜在意識を反映させる診断とは?

潜在意識を反映させる診断とは?効果的な設計方法を解説

2024年7月24日 投稿者: トライフィール

診断結果の本音と理想

診断結果の本音と理想

潜在意識を反映させる診断の設計方法を知っていますか?

診断コンテンツには、性格分析や人間心理に関するものが多く存在します。
このような、人間心理に関する診断では、人間の意思決定の90%以上を司っている潜在意識の判断を知ることが重要です。

しかし、私たちの意識は、潜在意識の考えを直接知ることができません
そのため、多くの場合、私たちは潜在意識が下した決断に対して、顕在意識が後付けで理由をこじつけているのが現実です。

分かりやすく言えば、潜在意識が「本音」であり、後付けされた回答は「理想」
つまり、この食い違いを理解しないと、診断結果が異なってしまう可能性があります。
そのため、診断コンテンツを効果的に設計するためには、この潜在意識と顕在意識の違いをしっかりと認識し、潜在意識を反映させる手法を取り入れることが重要です。

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潜在意識とは?

心理効果とは

潜在意識とは、意識化されない心の深層領域を指します。
例えるなら、過去の経験、記憶、感情、信念、価値観などが蓄積された、膨大なデータベースのようなものです。

通常、この潜在意識を私たちが自覚することはありません。
しかし、私たちの認知や行動、感情反応に多大な影響を及ぼしています。
例えるならば、舞台上で演じる顕在意識を、裏から操る演出家のような存在です。

実は、意思決定においても、潜在意識は重要な役割を担います。
過去の経験や感情に基づいて状況を判断し、最適な行動を私たちに指示しています。

例えば、なぜダイエット中に高カロリーな食品を食べたくなるのか?
これは、過去の「高カロリー食品=美味」という経験が潜在意識に深く刻まれているためと考えられます。

このように、潜在意識は私たちの日常に深く根付いており、そのメカニズムを理解することは診断コンテンツを作成する際にとても重要な要素です。

潜在意識を活用する理由

潜在意識を活用する理由

私たちの行動や選択は、そのほとんどが潜在意識によって決定されています。
そのため、普段意識している思考や感情は、建前でしかないことが多々あります。

つまり、人間心理のベースは潜在意識なのです。
顕在意識は、あくまで表面的な考えや理想を表すに過ぎません

だからこそ、人間心理を診断する際は、潜在意識にアクセスし、本音を引き出すことが重要になります。
本音の自分と向き合うことで、初めて自分の長所や短所、そして本当に解決すべき課題が見えてくるのです。

例えば、自分が社交的かという質問があったとします。
顕在意識では「社交的な自分でありたい」と思っていても、潜在意識は「一人でいる方が楽」と感じているかもしれません。
この場合、「自分は社交的な性格」という診断結果になってしまうと、社交的な行動をつづけることは、かえってストレスを増やす結果になりかねません。

潜在意識を理解し、活用することで、より正確な自己分析が可能となる。
これこそが、自分に合った解決策を見つけ出すきっかけとなるのです。

潜在意識を注意すべき診断コンテンツ

診断をつくろう

人間心理に関する診断コンテンツは、自己理解や行動改善に大いに役立ちます。
しかし、適切な診断結果を導くには、潜在意識から本音をひきだすことが必要です。

仮に、顕在意識による理想に基づいた回答で診断してしまうと、診断結果が誤った方向に導かれる可能性があります。
診断コンテンツを設計する場合は、この点に注意することがとても大切です。

ここでは、潜在意識を重視すべき診断コンテンツの特徴を解説します。

①診断テーマ

人間心理に関する診断テーマは、潜在意識に注意する必要があります。
その中でも、特に気をつけるべきテーマが「恋愛」です。

恋愛は、人間の潜在意識に深く根ざした本能による活動です。
そのため、恋愛では本音と理想の大きなズレが生じやすくなっています。

例えば、「どんな異性がタイプですか?」という質問があったとします。
この場合、多くの人は「優しい」「誠実」「思いやりがある」といった人間性の高さを重視しがちです。
しかし、実際に惹かれる相手は、これらの条件に当てはまらないことが多々あります。

これは本音である潜在意識が、このような人間性よりも重視している条件があるからです。
しかし、それがどんな条件なのかを、自覚することはできません。

また、性格分析に関する診断も注意が必要です。
多くの人は自己評価を行う際に、自分を良く見せたいという心理が働きます。
そのため、無意識のうちに自分の理想像を回答してしまうと、診断結果は異なったものになってしまいます。

診断テーマを選ぶ際は、これらの点を踏まえ、できるだけ本音を引き出せるような工夫が必要です。

②ターゲット

診断コンテンツのターゲット属性についても、注意すべき場合があります。

一般的に、人は年齢を重ねるほど、自分の本音を隠して回答する傾向があります。
これは、社会人としての経験を積む中で、本音を抑えて行動する場面が増えるためです。

その結果、本人にも自覚がないまま、理想によった回答をする場合があります。
特に、40代以降の中高年層は、社会的な立場や責任を意識し、本音よりも体裁を重視する傾向が強くなります。

また、性別による違いも注意が必要です。
一般的には、男性の方が理想を回答する傾向が強いと言われています。
これは、男性が物事を論理的に解釈しようとする傾向が強いためです。
その結果、感情的な本音よりも客観的な意見を回答してしまうためと考えられます。

これらのターゲット特性を理解せずに診断コンテンツを作成してしまうと、結果として「理想」に基づいた回答が集まりやすくなり、潜在意識を反映した診断ができなくなってしまう可能性があります。

ターゲット層に合わせた設計にすることで、本音を引き出すことが重要です。

潜在意識を反映する設計方法

潜在意識を反映する設計方法

潜在意識を反映する診断コンテンツを設計するには、特定の方法と工夫が必要です。
私たちの潜在意識は、自覚できない深層に存在しています。
そのため、通常の質問形式では顕在意識の影響を受けやすく、真の意図を引き出すことが難しくなります。

ここでは、潜在意識を効果的に反映する設計方法について詳しく解説します。

①直感

診断コンテンツで潜在意識を引き出すためには、直感的な回答を促すことが重要です。
「直感」とは、深く考えずにパッと浮かんだ答え
それをそのまま回答してもらうことが、潜在意識の引き出しにつながります。

顕在意識は論理的な思考や分析を行うため、思考に時間がかかります。
一般的に、潜在意識が下した結論に対して、顕在意識が後付けで理由を考え出すには、0.5秒以上かかると言われています。

つまり、0.5秒以内に回答できる質問にする。
そうすれば、顕在意識が介入する隙を与えず、潜在意識からのダイレクトな答えを引き出せます。

例えば、「好きな色は?」という質問を考えてみましょう。
この質問であれば、パッと浮かんだ色を回答することで、潜在意識に眠る本当の好みが明らかになります。

その一方で、「将来の夢は?」といった質問はどうでしょうか?
この場合、「将来」や「夢」について熟考が必要となります。
そのため、顕在意識が介入しやすくなり、本音とは異なる回答をしてしまう可能性が高まります。

質問内容を工夫し、直感で答えやすいものにする。
そうすることで、潜在意識を反映した診断結果を得られます。

②行動

私たちが言葉で表現できる思考や感情は、主に顕在意識によるものです。
そのため、考え方を言語化する際には、どうしても顕在意識のフィルターがかかり、本音とは異なる回答をしてしまうことがあります。

一方、私たちの行動は90%以上が潜在意識によって決定されています。
潜在意識は過去の経験や感情などを元に、特定の行動を選択しているのです。
つまり、行動をベースとした質問をすれば、顕在意識のバイアスを回避し、潜在意識に深く根ざした本音を引き出せるのです。

例えば、「休日はどのように過ごしたいですか?」という質問。
この場合、回答に思考が必要なため、顕在意識によるバイアスが働きやすくなります。

一方、「先週の休日はどのように過ごしましたか?」という質問の場合。
これは事実が確定しているため、潜在意識を反映した回答を得やすくなります。

私たちは「理想の過ごし方」を考える際には、顕在意識が「有意義に過ごしたい」「充実した一日を送りたい」といった理想を描きがちです。
しかし、実際の行動は、異なる場合が多々あります。
それは、潜在意識が求めている本音の欲求が反映されるからです。

質問内容を「どう思うか?」ではなく、「どう行動したか?」に置き換える。
これにより、潜在意識に眠る本音を引き出せます。

③選択肢の数

選択肢の数も、潜在意識を引き出す上で重要な要素です。
人の顕在意識は、明確な結論を出すことを避け、曖昧な表現や中間的な選択肢を選ぶ傾向があります。これは、判断ミスや責任を回避しようとする心理的な防衛本能によるものです。
そのため、選択肢の数が多いと、顕在意識が無難な回答や妥協案を選びやすくなります

例えば、「あなたの性格は?」という質問があったとします。
この質問に対して、10個の選択肢があったらどうなるでしょうか?
おそらく極端な回答を避けて、「どちらかというと〇〇」といった曖昧な回答に落ち着いてしまう可能性が高くなります。

一方、選択肢が2~3個に絞られている場合は、どうでしょうか?
おそらく、深く考えずに直感的な選択ができるはずです。
例えば、「あなたは犬派?猫派?」という質問であれば、多くの人がすぐにどちらかを答えるでしょう。

もちろん、選択肢の数は、診断の内容や目的によって異なります。
しかし、潜在意識の回答を引き出したいのであれば、できるだけ選択肢の数を減らすのが効果的です。

選択肢を絞り込むことで、顕在意識の介入を最小限に抑える。
そうすることで、潜在意識のより本音に近い回答を得られます。

まとめ

あざとい人とうまく付き合おう

ここまで、潜在意識を反映させる診断コンテンツの設計方法について解説しました。

診断結果の制度は、診断テーマやターゲット層の選定、質問内容や選択肢の設定など、様々な要素が絡み合って決まります。
その中でも人間心理に関する診断は、潜在意識による本音を引き出すことが大切です。

この記事で紹介したポイントを押さえれば、ユーザーの潜在意識を反映したより正確な診断結果を提供できます。
ぜひ、今回ご紹介した内容を参考に、効果的な診断コンテンツを作成してみてください。

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