子供の教育方針でもめる理由とは?本能の違いを理解しよう
2022年12月9日子供の教育方針でもめる夫婦
子供の教育方針について、夫婦でもめることはありませんか?
ある調査では夫婦の約3割が、「子供の教育方針」についてもめたことがあるそうです。
夫婦のどちらとも、子供のことを大切に考えているのは変わりないはず。
それなのに、子供そっちのけで夫婦がもめてしまうのはとても悲しいですね。
私もよく主婦の方から、子供の教育方針についてお話をうかがうことがあります。
彼女たちの子供に対する愛情や考え方は、おおむね「間違っていない」と感じています。
あえて「間違っていない」という言葉を使ったのは、理由があります。
それは、子供の教育方針とは、「答えが一つではない」ため。
つまり、妻側の考え方は、一つの仮説として充分あり得る内容。
一方で、主婦の方々からうかがう夫側の考えも、仮説としては充分あり。
それならば、後はどちらの仮説を優先して実行するかの問題です。
ですが、この考えを相手に話すと、ものすごい勢いで反論されます。
その理由は、この回答が問題の本質をとらえてないから。
彼女たちが求めている本質を全く理解していない回答が理由です。
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子供の教育ですれ違う理由は本能にあり!
男性と女性では、本能的に役割が違います。
あえて式にすれば、「男性 ⊂ (女性 ⊂ 子供)」。
“⊂”は本来、含むという意味ですが、ここでは「守る」という意味で使っています。
これを夫婦関係に置き換えれば、次の通り。
- 夫は「妻と子供」を守る本能
- 妻は「子供」を守る本能
これは両者の意識にもはっきり表れています。
「ご家庭(自分含む)の中で愛情を注ぐ先として順位をつけるなら、最上位は誰ですか?」
<パパ>
1位 子ども 68.4%
2位 配偶者 19.3%
<ママ>
1位 子ども 92.8%
2位 配偶者 3.6%引用元 : mattoco Life
この意識は、子供の教育方針に大きな影響を与えています。
そして、その意識に違いがあることを理解していないケースがほとんど。
その状態でそれぞれが意見をぶつけ合うため、夫婦の間にすれ違いが生じてしまうのです。
夫婦で異なる「守るもの」
夫と妻が、子供の教育方針ですれ違う理由。
それを一言で表すなら、「守るものの違い」。
もちろん個人差はありますが、基本的な性差を理解しておきましょう。
①誰を守るのか
男性は「妻と子供」を守り、女性は「子供」を守ろうとする。
この本能は、相手への期待にも表れています。
本能的には、夫は妻に育児を任せたいと思っています。
なぜなら、本能の大部分が形成されたのは、人類が歩んだ歴史の95%以上と考えられる「狩猟時代」。
この時代は、夫婦共同では育児ができない環境でした。
その影響は、決して夫だけではありません。
本能的に妻は「子供は自分が守るもの」と思っています。
その上で、妻は夫に対して「私のことも守って!」と考えています。
もちろん、これは本能の話。
人間は思考力を持っているので、実際には、現代社会に合わせた行動を選択できます。
②いつを守るのか
女性の本能は、「子供を育てる」という強い意識を持っています。
狩猟時代は、現代のように医療は発達していません。
そのため、現代では問題にならないような病気やケガでも、子供が命を失うことが多々ありました。
しかも、なぜそのような病気になるのか、理由もはっきり分かっていません。
そのような時代に、女性はどうすれば子供の命を守れるのか?
その一つの答えが、「リスクを回避する」ことでした。
女性は理由が良く分からない状況下で、何十万年も子供の命を守る必要がありました。
そして、失った命は取り戻せないので、一度の失敗も許されません。
そのためには、とにかく可能な限り多くのリスクを排除することが、当時の最善策だったのです。
そのため、妻は子供の「近未来」を守ろうとします。
受験やテスト、ひいては日々の持ち物まで、近い未来にリスクが訪れないことを気にかけます。
一方、夫は「長期的展望」で子供を守ろうとします。
なぜなら、狩猟時代に男性が担う役割は、「食料の確保」。
そのためには、目先の問題よりも、しっかりと鍛錬して狩りの実力をつける必要があったからです。
子供の教育方針は妻が決めるもの
本能的には、妻は「子供は自分が守る」と意識しています。
その役割の一部については、夫にお願いするかもしれません。
ですが、子供の教育に対する主導権(または全権)を、夫に渡そうとは考えないでしょう。
そのため、自分の基本方針と異なるやり方には、強く不満を感じます。
子供教育の基本方針を譲ることは、本能的には女性としての大きな役割を取り上げられたことになります。
男性に置き換えるなら、「もうお金は私が稼ぐから、あなたは家にでもいて!」と言われるようなもの。
この状況を理性であれば、「妻が稼いでくれるからラッキー!」と考えるかもしれません。
ですが、一方では男性としてのプライドを否定されて、もやもやとした気持ちになりませんか?
そのもやもやこそが、本能が嫌がっているサインです。
それと同じ気持ちを妻が味わっているとしたら、どうでしょうか?
何となく、素直になれない気持ちが分かりますよね!
夫が本当に守るべきもの
それでは、夫は何をすれば良いのか?
それは、本能としての基本に立ち戻ることです。
分かりやすく言えば、「まずは妻を守りましょう!」。
女性は自分の本音を、ストレートな言葉にしない特徴があります。
いわゆる、「私の気持ちを察して!」です。
「もっと、子供のことを真剣に考えて!」というセリフを、言葉通りに受け取ってはいけません。
多くの場合、女性の本音は「こんなに頑張っている私のことを守って!」と言いたいのです。
「だったら素直に言えばいいのに…」と思うようでは、女性本能の理解不足。
ぜひ、「ああ、そこまで精神的に追い込まれているんだ…」と考えてください。
夫は妻を通して子供を守るのが、本能の基本スタイル。
本能が満足しない限り、人は感情的には満足しないものです。
夫が実行すべき「子供の教育」
ここまで、夫婦の本能における子供の教育方針について解説しました。
異論反論があるのは理解しています。
しかし、基本的には夫の柔軟な対応が、最も円滑な問題解決方法だと思います。
もし、妻から子供の教育について話があったら、まずは彼女をねぎらってあげましょう。
「本当に頑張ってくれていたんだね。」
「ここまで、一人で大変な思いをさせてゴメンね。」
「これからは、二人で一緒に頑張っていこうね。」
その上で、妻の想いを組みながら、具体策を立ててください。
女性はアドバイスよりも共感を求めるもの。
それは、子供の教育においても変わりません。
妻の気持ちに寄り添いながら、子供の将来を考えていきましょう!
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