小遣い制は家計を破綻させる?稼ぐ力に投資しよう!
2023年4月5日小遣い制は家計管理のスタンダード?
小遣い制を続けていると、家計が破綻してしまうかも?
みなさんの家庭では、家計をどのように管理していますか?
新生銀行が実施した「2022年会社員のお小遣い調査」によると、既婚男性会社員家庭の57.5%がお小遣い制という結果が出ています。
働き方が多様化し、家計管理もいろいろなスタイルができてきました。
ですが、現在でも日本の家庭では、家計管理のスタンダードと言えるようです。
また、配偶者(パートナー)のお小遣い額は以下の通り。
- 男性会社員 22,318円(前年より5,593円減少)
- 女性会社員 32,493円(前年より1,384円減少)
ともに前年より減少していますが、男性の小遣い額は女性の約69%となっています。
小遣い制については男女ともに、いろんな意見があると思います。
ですが、この記事では将来的に家計を良くするために、あえて提言します。
「小遣い制を続けていたら、次第に家計は行き詰まります!」
この意見は、決してパートナーに好き勝手使わせろと言う意味ではありません。
ただ、従来の家計管理方法では、どうしてもある限界に達してしまう可能性が高いのです。
この記事では、その限界とは何かについて解説します。
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小遣い制が効果的だった理由
これまでの社会環境において、小遣い制はとても有効に働きました。
その大きな理由は、日本の給与制度が「年功序列型賃金」だったこと。
給与収入が会社の勤続年数とともに伸びていく社会であれば、収入は安定します。
大きくは上がらないけれど、基本的には下がることのない収入。
このような環境下でより多くのお金を家計に残すのであれば、メインとなる作戦は「節約」です。
そして、節約をベースに支出管理するには、小遣い制はかなり効果的な手法でした。
ですが、この年功序列型賃金は日本の労働者に、大きなマイナスの影響を与えています。
年功序列賃金において最も重視されるのは、「長く働くこと」。
決して、質の高い仕事をすることではありません。
そのため、日本の労働者には就職ではなく、「就社」の意識が強く根付いています。
その結果、多くの労働者が自らの能力を高める意識を失ってしまいました。
総務省統計局が発表した令和3年社会生活基本調査によると、有業者の学習時間は1週間で平均7分。
しかも約96%の人は、業務外での勉強時間が0分という状態です。
年功序列型賃金に支えられて会社では長時間働くけど、自分で能力を伸ばそうとしていない日本のサラリーマン。
ですが、ベースとなっている年功序列型賃金は、限界を迎えつつあります。
節約だけで家計を守れない理由
今後、年功序列による賃金アップは見込みづらい状況になります。
その理由は、企業が年功序列型賃金では競争力を維持できないからです。
その結果、今まで通りの働き方では、収入のアップが見込めなくなります。
節約で一時的にしのぐことはできても、その限界はすぐに訪れます。
また、今後は日本も世界並みにインフレが起きてくるでしょう。
現在、諸問題はありつつも、世界全体の経済は大きく拡大しています。
そのため、物の値段が上昇するのは、大局的には当然の流れです。
これまで日本では賃金が上昇しなくても、物価が上がらないことで節約での家計防衛が有効でした。
しかし、これからは物価が着実に上昇していく時代。
どこかで収入をアップさせない限り、家計を守ることはとても難しくなるでしょう。
稼ぐ力へ投資できない小遣い制
以前勤めていた会社で、臨時ボーナスを出すことになりました。
その時社長は「このお金は絶対に家計に入れるな」と社員に話しました。
そもそも会社としては、この臨時ボーナスを出す必要はありませんでした。
ですが社長はこのお金で、社員に「自己投資」して欲しかったのです。
私も自力で稼ぐようになって、勉強することの大切さを痛感するようになりました。
ビジネスは最終的には、相手にどんな価値を提供したかで判断されます。
だからこそ、自分に与える価値がなければ、誰も対価を支払ってくれません。
そう考えると、常に新しいことを勉強し続けないと、自分の価値が暴落してしまいます。
このような危機感を持つようになってから、毎日の勉強時間が飛躍的に増えました。
この勉強時間を何年も維持すれば、サラリーマン時代とは歴然の差がつくのは当然です。
しかし、その勉強や経験を得るための挑戦には、ある程度のお金はどうしても必要となります。
それはとてもではないですが、月22,000円で何とかなるものではありません。
どこかで未来への投資を行わないと、将来の収入を失う危険性が高まってしまうのです。
節約と稼ぐ力のバランスを考えよう!
今、私たちが生きる社会は大きく変わろうとしています。
もう国や会社が、自分たちの生活を守ってくれる時代でなくなろうとしています。
そして、家計においても、もはや防御策のみで乗り切ることは難しい社会になりました。
どこかで攻め=稼ぐ力をアップさせ、節約との両面作戦で乗り切る必要があるのです。
稼ぐ力は、そう簡単に身につくものではありません。
だからこそ、日頃から自分のスキルアップを意識して、行動を続けていくことが大切です。
「お小遣い制」という発想を一度捨てて、稼ぐ力にどうやって投資していくか?
家計をもう一度、再点検してみてはいかがでしょうか?
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