恋愛会話を心理学で攻略！脳科学が教える【魔法のフレーズ実例】

2025年11月28日投稿者: トライフィール

恋愛の会話で悩んでいませんか？

恋愛会話がうまくできないあなた、心理学を活用して攻略しませんか？

「デートで何を話せばいいのかわからない」「会話は盛り上がったのに、なぜか次につながらない」。
もしかして、あなたは自分には “会話のセンスがない” と決めつけてしまっていませんか？

でも、それは、単なる誤解です。
恋愛がうまくいかない原因は「話題」そのものではなく、“話す順番” と “相手の脳がどう反応するか” を意識できていないことにあります。

実は、恋愛の成功には、しっかりとした科学的ロジックが存在します。
私はかつて多湖輝研究所に所属し、30年以上にわたり結婚相性や教育分野の心理診断テストの開発に携わってきました。

数千人のデータを分析する中で見えてきたのは、男女の心理的すれ違いと、それを解消する**脳内物質（セロトニン＝安心感、オキシトシン＝親密さ）の関係性です。
この関係性を理解すれば、恋愛会話はセンスではなく心理学で “誰でも使える技術” になります。

この記事では、難しい理論は抜きにして、脳科学や心理学をベースにした “今日から使える魔法のフレーズ例” を紹介します。
言葉の選び方ひとつで、あなたも会話で相手の心を自然につかめるようになりますよ。

【1分で分析】少し話がズレているかも？あなたの「恋愛会話ボトルネック診断」

「恋愛会話ボトルネック診断」は全6問のチェックリスト形式です。
前半3問（Aグループ）と後半3問（Bグループ）で、あなたの恋愛会話ボトルネックを心理学で判定します。

【恋愛会話ボトルネッ診断】チェックリスト（全6問）

＜グループA：対面・雰囲気に関する質問＞

デート中に沈黙が続くと、「何か喋らなきゃ」と焦って話題を探してしまう相手に「いいところを見せたい」と思い、自慢話や知識を披露しがちだ女性から「真面目だね」「少し緊張してる？」と言われたことがある

＜グループB：会話・内容に関する質問＞

女性の悩みを聞いていると、解決策やアドバイスを言いたくなる自分の「弱み」や「失敗談」を話すのは、恥ずかしい・格好悪いと感じる「いい人だけど、彼氏って感じじゃない（ドキドキしない）」と言われた経験がある

チェックを入れて「診断する」を押すと結果が表示されます。

① 【A】のチェックが多かったあなた

タイプ：「安心感」不足（空回り傾向）

あなたはサービス精神が旺盛ですが、少し力が入りすぎているかもしれません。相手はあなたの緊張を感じ取り、リラックスできていない可能性があります。まずはセロトニン（癒やし）のフレーズを使い、相手に「この人といるとホッとする」と感じさせることから始めましょう。

② 【B】のチェックが多かったあなた

タイプ：「親密さ」不足（論理的傾向）

あなたは頼りがいがありますが、心の距離を縮めるのが少し苦手かもしれません。会話が「情報交換」だけになっていませんか？オキシトシン（共感）のフレーズを使って、相手の感情に寄り添うことで、「特別な関係」へとステップアップできます。

③ 【A】と【B】が同数だったあなた

タイプ：バランス型（ポテンシャル重視）

あなたは状況に応じて対応できる柔軟性を持っていますが、あと一歩、「決定打」に欠ける場面があるかもしれません。今のあなたに必要なのは、「狙って」脳内物質を引き出すテクニックです。序盤はセロトニンで安心させ、中盤はオキシトシンで攻めるという最強のコンボを身につけてください。

解決策はこちら

診断結果に基づき、あなたが必要な恋愛会話の心理学における会話術をご覧ください。

「安心感」不足タイプの方はこちら ➡ 【心理学テクニック①】安心感を与える会話術｜セロトニンで緊張を解く
「親密さ」不足タイプの方はこちら ➡ 【心理学テクニック②】親密さを高める会話術｜オキシトシンで絆を作る
バランス型タイプの方はこちら ➡ 両方のテクニックを使って恋愛会話を心理学の「技術」にレベルアップさせましょう。

💡 ちょっとした気になることを、1分診断で気軽にチェックしてみませんか？
　性格・恋愛・仕事など、いろんな簡易診断を楽しめるページをご用意しました。
👉 診断一覧はこちら

恋愛のすれ違いはなぜ起きる？会話の失敗を心理学で分析

多くの男性が「自分は口下手だから仕方ない」「きっと相性が悪かったんだ」と悩みがちです。
しかし、私が心理診断の現場で数多くのデータに向き合って見えてきた真実は、少し違います。
恋愛がうまくいかない最大の理由は、性格でも運でもありません。
「男女の脳が本質的に異なる」という恋愛会話の心理学を理解していないことにあるのです。

実は、男性脳と女性脳では、恋愛会話の目的も、心地よさにつながる脳内物質の分泌パターンも大きく異なります。
この心理学的な仕組みを知らずに言葉を選ぶのは、地図を持たずに航海へ出るようなもの。
そのため、どれだけ誠実でも、思いやりがあっても、方向を間違えていれば相手には届きません。

それでは、なぜあなたの“良かれと思った一言”が、時に予想外の結果を招いてしまうのか。
この章では、具体的な恋愛会話の心理学におけるテクニックを学ぶ前に知っておくべき「失敗の根本原因（Why）」を、わかりやすく解説します。

男女の会話がかみ合わない「脳のロジック」

恋愛会話で最も起こりやすい失敗は、それぞれが異なる「脳のゴール」を目指すことにです。

例えば、男性脳は「解決」「情報収集」「論理」を重視する傾向があります。
そのため、会話そのものを効率的な“問題解決の場”としてとらえがちです。
結果として、良かれと思って仕事や収入の話をしたり、具体的なアドバイスを口にしたりすると、デートがいつの間にか“面接のような空気”になり、相手にプレッシャーを与えてしまうことがあります。

一方で女性脳は、「共感」「感情の共有」「プロセス」を重視します。
実は、彼女たちは会話を通じて、相手が“敵なのか、味方なのか”を本能的に見極めているのです。
だからこそ、彼女たちが求めているのは、論破でも即答の解決策でもなく、ただ一言の「そうだったんだ、つらかったね」という“気持ちの受け止め”です。

このロジックの違いこそが、恋愛会話の心理学におけるすれ違いが生まれる最大の根本原因なのです。

恋愛成功の鍵は「セロトニン」と「オキシトシン」の順序

多くの男性がつまずいてしまう恋愛会話の心理学における最大の原因は、脳内物質がどんな順序で分泌されるかというプロセスを無視してしまう点にあります。

たとえば、初対面の段階でいきなり口説こうとしたり、自分の熱意だけを一方的に伝えても、相手の脳はまだ「安心」のステップに到達していません。
むしろ、その状態で距離を縮めようとすると、警戒心を刺激してしまい、逆効果になることが多いのです（＝順序無視）。
反対に、ずっと世間話ばかりを続けていても、関係は“良い人”のまま止まり、恋愛へ進みにくくなります（＝進展なし）。

【正しいステップ】

◆ セロトニン（安心感）

まずは相手の警戒心をほぐし、「この人と一緒にいても大丈夫だ」と感じてもらう段階です。
ここがしっかり満たされてはじめて、関係は“ゼロからイチ”へ動き始めます。

◆ オキシトシン（親密さ）

セロトニンが十分に満たされた後、「共感」「弱みや秘密の共有」などを通じて分泌が高まります。
そして、この段階で初めて、相手はあなたを “特別な味方” と認識し、心の距離は一気に近づきます。

つまり、この順序を理解し、意識して恋愛会話を組み立ててこそ、心理学に基づいた本当に効果的なコミュニケーションが成立するのです。

【心理学テクニック①】安心感を与える会話術｜セロトニンで緊張を解く

ここは、先ほどの診断で 【「安心感」不足（空回り傾向）】 と出たあなたへの処方箋です。
このタイプの方は、会話を盛り上げようと一生懸命になるあまり、知らず知らずのうちに相手を緊張させ、心の防御ラインを高くさせてしまう傾向があります。

そのため、このタイプが恋愛会話で最初にやるべきは、相手の警戒心を“ゼロ”に近づけること。
セロトニンと呼ばれるホルモンは「幸せホルモン」とも言われます。
このホルモンが分泌されると、人は自然と「この人といると落ち着く」「安心できる」と感じられるようになります。

そこで本章では、特に 「初対面」や「デート序盤」 の場面に焦点を当て、相手の脳内でセロトニンが分泌されやすくなる“心のドアをそっと開くフレーズ”を具体的に紹介します。

待ち合わせの第一声で効く「感謝のフレーズ」

実は、心理学における恋愛会話の成否は、会ってからの“最初の数秒”で大きく左右されます。
この瞬間に意識したいのは、相手の 「承認欲求をさりげなく満たすこと」 です。

人は誰でも、忙しい中で時間をつくってくれたり、わざわざ距離を移動して会いに来てくれたりした行動に対して、
「来た意味があった」
「私の選択は正しかった」
と無意識のうちに認めてほしいと思っています。

【魔法のフレーズ実例】

「来てくれてありがとう。今日会えるの、ほんとに楽しみにしてたよ。」
「〇〇ちゃんの顔見た瞬間、なんか一気に落ち着いたわ。」

■ 解説

避けたいのは、「あ、久しぶり」「とりあえず行こっか」といった事務的で感情のない挨拶です。
このような言葉は相手の脳を “仕事モード” や“業務連絡”の状態に切り替えてしまいます。
それにより、セロトニン（安心感）の分泌を妨げてしまうのです。

反対に、あなたが 「会えて嬉しい」という気持ちを素直に言葉にすれば、相手の脳は瞬時にリラックスモードへと切り替わります。
その結果、「この人といると心地いい」という安心感の土台が自然と築かれていくのです。

居心地の良さを伝える「肯定の会話」

会話が中盤に入っても、相手がまだ心に“見えない壁”を作っていることがあります。
そんなとき、その壁をそっとほどくために効果的なのが、相手の表情や雰囲気などの 「非言語情報をあえて言語化して伝えること」 です。

【魔法のフレーズ実例】

「〇〇ちゃんと話してると、不思議と安心するんだよね。」
「今日の服も素敵だけど、〇〇ちゃんの落ち着いた雰囲気、すごく好きだな。」

■ 解説

焦っている男性ほど、会話で「かわいい」「ドキドキする」といった興奮的な言葉を選びがちです。
しかし、こうした言葉は、相手の 防衛本能（＝セロトニン不足による不安） を刺激し、警戒レベルをむしろ上げてしまう危険があります。

そこで大切なのは、相手の存在そのものを肯定する“安心ワード”を使うこと。
「落ち着く」「癒やされる」といったセロトニンを刺激するフレーズを伝えれば、相手の脳は自然と「この人は私の安全を脅かさない」と判断します。

その結果、あなたと一緒にいることへの“居心地の良さ”が、しっかりと形成されていくのです。

【実例】相手の脳をリラックスさせる一言リスト

恋愛会話の心理学における土台となるのは、相手の脳が安心できる状態。
つまり セロトニン（安心感）を十分に感じられる状態 をつくることです。
そのためには「感謝」と「肯定」を明確に伝え、相手の防衛本能を刺激しない言葉選びが大切です。

以下のリストは、心理診断テストの開発を通して見えてきた、女性の警戒心が下がりやすい“実用的フレーズ” をシーン別にまとめたものです。
ぜひ、明日からすぐに使える言葉として活用してください。

シーン別・セロトニンを刺激する会話フレーズ

シーン	NGワード（セロトニンをブロック）	OKフレーズ（セロトニンを刺激）
待ち合わせ	「あ、着いた？じゃあ行こうか」	「来てくれてありがとう。会えて嬉しい！」
店選び	「どこでもいいよ、任せる」	「〇〇ちゃんの好きな雰囲気のお店で、ゆっくりできたら嬉しいな。」
相手の外見	「今日の服、いつもより派手だね」	「落ち着いた色で素敵だね。〇〇ちゃんの雰囲気にすごく合ってる。」
会話中	「それで、結局何が問題だったの？」	「話聞いてるだけで落ち着くわ。なんか安心する。」

■ 解説

NGワードは、相手に“評価されている”“興味を持たれていない”という印象を与えます。
それにより、脳に不安を生み出してしまうのです。
一方でOKフレーズは、相手の存在そのものを肯定し、無意識の警戒心をゆっくりと解除する働きがあります。

そして、「この人と話すとほっとする」という感覚が生まれた瞬間、相手のセロトニンが高まり、あなたへの好意の土台が築かれていきます。

【心理学テクニック②】親密さを高める会話術｜オキシトシンで絆を作る

ここは、先ほどの診断で 【「親密さ」不足（論理的傾向）】 と出たあなたへの処方箋です。
このタイプの方は、会話自体は盛り上がるものの、気づかないうちに相手との間に“いい人の壁”を作ってしまいがち。
その結果、関係が友達止まりになりやすい傾向があります。

セロトニンによる安心感の土台が整ったら、次に目指すべきは 「心の距離を一気に縮めること」。
ここで重要なのが、共感や信頼が生まれたときに分泌される愛着ホルモン「オキシトシン」です。

そこで本章では、特に「悩み相談」や「深い会話」のような内面に触れる場面に焦点を当て、相手の脳内でオキシトシンが自然とあふれ出す、“心のスキンシップ”となる魔法のフレーズを具体的に紹介していきます。

相談会話は「解決」より「同調」が正解

恋愛会話の心理学においてオキシトシンを引き出すポイントは、「私はあなたの味方だよ」 というメッセージを相手にしっかり届けることです。

心理学には、人は自分と似た相手に好感を抱くという「類似性の法則」 があります。
ところが、相手が悩みや愚痴を話し始めた時、男性脳はつい反射的に 「解決策」 を探してしまいがちです。
しかしこれは、相手が求めている “感情の共有” というニーズを、置き去りにしてしまう行動です。

【魔法のフレーズ実例】

NGワード（オキシトシンをブロック）	OKフレーズ（オキシトシンを刺激）
×「もっとこうすればいいじゃん」	○「それは大変だったね、よく頑張ったよ」
×「そんなことで落ち込む？気にしすぎだよ」	〇「そういう風に感じちゃうよね。それって〇〇ちゃんが真面目だからこそだよ。」

■ 解説

NGワードは、相手の気持ちを“問題として処理”しようとするため、心の距離を広げてしまいます。
一方、OKフレーズは、相手の言葉を優しく繰り返す 「バックトラッキング（オウム返し）」 を使いながら、感情を受け止め、共感と労りの気持ちを添える表現です。

これにより相手は、「この人は私を理解してくれる味方だ」と感じます。
そして、オキシトシンが分泌され、強い絆が生まれていきます。

心理学的アプローチ「自己開示」で心の距離をゼロにする

愛の会話で親密さを一気に高める上級テクニックが、「自己開示」です。
そして、ここで働く心理効果が、相手も心を開きやすくなる 「返報性の原理」 です。
あなたが先に、自分の“弱み”や“失敗”を打ち明けることで、相手は「私もこの人には心を開いてもいい」
と自然に感じ、信頼感が一気に高まります。

【魔法のフレーズ実例】

「これ、まだ誰にも言ってないんだけど…実は俺、昔こんな失敗したことがあってさ。」
「不思議なんだけど、〇〇ちゃんに聞いてもらえると、ちょっと安心するんだよね。」

■ 解説

多くの男性は“強く見られたい”という思いから、自分の弱みや失敗を隠しがちです。
しかしそれは、親密さを生み出すオキシトシン（愛着ホルモン）の分泌を止めてしまう行動です。

あえて自分の弱さを少しだけ見せることで、相手の脳には
「この人をもっと理解してあげたい」
「守ってあげたい」
という温かい感情が芽生えます。
そして、これこそが“心のスキンシップ”となり、あなたが相手にとって 特別な存在 へと引き上げるポイントです。

【実例】「この人は特別」と思わせる共感フレーズ

心の距離を縮めるオキシトシンは、相手が「私だけに特別な情報を共有してくれた」と感じた瞬間に、最も強く分泌されます。

これは、恋愛の会話を“二人だけのプライベートな時間”へと昇華させる仕上げのステップです。

以下のフレーズは、相手に「あなたを信頼している」というメッセージを伝えると同時に、“特別感”と“優越感”を自然に与える魔法の言葉です。

演出したい感情と魔法のフレーズ（オキシトシン効果）

演出したい感情	魔法のフレーズ
信頼の共有	「これ、〇〇ちゃんにだけ話すんだけど…」
秘密の共有	「ここだけの話なんだけどさ…」
同盟関係	「分かる、俺たちって感覚似てるよね。」
安心と承認	「あなたのそういう素直なところ、すごく信用できる。」

■ 解説

この心理学的手法は、「共有された秘密は、二人の絆を強化する」という原理に基づいています。

これらのフレーズを会話の“終盤”でそっと使うことで、セロトニン（安心感）によって開いた相手の心の扉が閉じるのを防ぎます。
そして、「またこの特別な時間を共有したい」と相手に思わせる強い引力が生まれます。

恋愛成就のカギはLINEにもあり。脳に届くメッセージ心理学

対面の会話でセロトニン（安心感）やオキシトシン（親密さ）を十分に引き出せていても、メッセージのやり取りでその土台を壊してしまうケースは少なくありません。

LINEなどのメッセージは、顔が見えない分だけ相手の脳に 「不安」 を与えやすいツールです。
「すぐ返さなきゃいけないのかな…」
「返信が遅いと怒られるかも…」
このような“義務感”が生まれると、せっかく対面で築いた安心感が一気に崩れてしまいます。

そこで本章では、心理学の視点からメッセージ特有のコミュニケーションに焦点を当て、対面で作った安心感を損なわず、むしろ親密さを育てていくための「脳に届くメッセージ」の使い方を紹介します。

既読スルーを防ぐ「安心感」メッセージ

恋愛会話の心理学において、LINEでまず注意すべきなのは、相手に「返信しなきゃいけない」という義務感を与えないこと。
実は、この義務感こそが、セロトニン（安心感）を最も強くブロックします。
そのため、相手の仕事や生活リズムを想像し、プレッシャーを感じさせない一言を添えることが大切です。

【魔法のフレーズ実例】

「返信はゆっくりで大丈夫だよ。忙しいと思うし、無理しないでね。」
「今日はお疲れ様！ちゃんとご飯食べてる？（返信は気にしなくていいよ）」

■ 解説

特に忙しい相手ほど、「メッセージが来た＝すぐ返さなきゃ」という焦りを抱えているものです。

そこで、メッセージの最後に「無理しないでね」「返信は気にしなくて大丈夫」といった配慮の一言を添えましょう。
そうするだけで、相手の脳は「この人は私の状況をちゃんと理解してくれている」と感じ、安心感がぐっと深まります。

その結果、返信へのハードルが下がり、「この人には返したい」という前向きな気持ちになります。
これこそが、既読スルーを未然に防ぐ“心理学的な予防策”なのです。

会えない時間も恋を育てる「親密」メッセージ

対面で会えない時間にも、オキシトシン（親密さ）を育てることは十分可能です。
ポイントとなるのは、心理学でいう 「単純接触効果」 の上手な応用です。

人は接触頻度が高い相手に好意を抱きやすくなります。
しかし、形式的な挨拶ばかりを繰り返せば、かえって飽きられてしまいます。
そのため、大切なのは、 「あなたのことを思い出した」 というメッセージを、具体的な行動として伝えることです。

【魔法のフレーズ例】

「この前言ってた〇〇（趣味や好きなもの）、近くで見つけたから写真送るね。〇〇ちゃんが好きそうだなと思って」
「これ、〇〇ちゃんに聞いてもらえると、なんか整理される感じがするんだ。ちょっと話してもいい？」

このように相手を思い浮かべた瞬間をシェアすることで、承認欲求と特別感が満たされ、オキシトシンが分泌されやすくなります。
さらに、自分から少し “頼る” 姿勢を見せることは、会えない時間でも心の距離を縮める強力な手段となります。

恋愛を冷めさせるNG会話リスト｜心理学的に見た「地雷ワード」

これまで、相手の脳内物質を刺激する“魔法のフレーズ”を学んできました。
しかし、どれだけ良い言葉を使っていても、たった一言のNGワードによって築き上げた セロトニン（安心感）やオキシトシン（親密さ） が、一瞬で崩れてしまうことがあります。

実は恋愛会話の心理学においては、良かれと思ってした行動が、相手の防衛本能を刺激し、逆効果になってしまうケースが少なくありません。
たとえば、心配のつもりで質問を重ねてしまう、励ますつもりが相手の感情を否定してしまう。
こうした“すれ違い”は誰にでも起こり得ます。

そこで本章では、心理学の視点から 無意識に踏みやすい「地雷」パターン を体系的にまとめました。
これらを避けるだけで、恋愛が順調に進む確率は飛躍的に高まります。
ぜひ、相手の心を遠ざける落とし穴を知り、安心と親密さが深まる会話を身につけていきましょう。

不安を煽りセロトニンを下げる「あいまいな言葉」

デート中にセロトニン（安心感）を十分に分泌させた後でも、帰宅後のメッセージや別れ際の一言で、その安心感を簡単に壊してしまうことがあります。
特に危険なのが、未来の約束をあいまいにする言葉です。

【地雷フレーズの例】

「また連絡するね」
「時間あったら、また行こう」

実は、女性の脳は、この手のあいまいな言い回しを「逃げ」や「社交辞令」として受け止めます。
そのため、「いつ？」「本当に次はあるの？」という不確実性が、脳内に不安を生じさせ、セロトニンレベルを一気に下げます。
このように不安が残った状態では、あなたがどんなに良い人でも、「この人は信用できない」というネガティブな印象につながりかねません。

心理学的に見て、デートの最後に必要なのは、具体的な行動の提示、あるいは確実な安心感です。
だからこそ、あいまいな言葉は使わず、次につながる意図を明確に伝えましょう。

拒絶を生みオキシトシンを壊す「否定の言葉」

恋愛会話の心理学において、会話が中盤に進み、相手が少しずつ心を開き始めたタイミングで、最も避けるべきなのが「否定・評価・ジャッジ」 の３つです。
これらは、親密さの源であるオキシトシン（愛着）を一瞬で壊してしまいます。

特に危険なのが、相手の感情を受け止めずに論理で返す「でも」「だって」「つまり」 といった言葉です。

【地雷フレーズの例】

「そんなことで落ち込む？　気にしすぎじゃない？」
「いや、でもそれって君も悪いんじゃない？」

これらの言葉は、相手に「あなたの感情は間違っている」という拒絶のメッセージを届けます。

女性が求めているのは“解決”ではなく、まず 「共感」 です。
そのため、心理学的にも、一度「この人は味方じゃない」と判断されると、本音を話してもらえるチャンスはほぼ戻ってきません。

相手が悩みや感情を打ち明けてくれたときは、まず反射的に「受け止める一言」から入ることを強く意識してください。

心理学のプロが教える「言い換え」テクニック

恋愛会話の心理学において、NGワードの多くは、相手の 「特性」 をネガティブにとらえてしまった結果、生まれるものです。
そこで効果的なのが、ネガティブな言葉をポジティブに置き換える「リフレーミング」。
この技法を使えば、相手の自己肯定感を損なうどころか、むしろ オキシトシン（親密さ） を高める効果が期待できます。

【リフレーミングの実例】

相手の特性（ネガティブ枠）	地雷ワード（NG）	魔法のフレーズ（OK）
決断が遅い	「優柔不断だね」	「慎重に考えてくれるんだね」
お金に細かい	「ケチだね」	「計画的で堅実だね」
部屋が散らかっている	「だらしないね」	「細かいことに囚われない、大らかなんだね」

■ 解説

リフレーミングのポイントは、事実を否定せず、その裏にある“良い意図”や“長所”に光を当てること。
これにより、言い換えは相手の脳に「この人は私の本質を理解してくれる味方だ」という強い安心感と親密さをもたらします。

つまり、リフレーミングでは、“その人の価値観や特性を肯定する”という次元で関わってこそが、深い関係へと発展させられるのです。

まとめ：恋愛の会話は「センス」ではなく「心理学」である

あなたはもう、「何を話せばいいんだろう…」と悩む必要はありません。
なぜなら会話は、センスや才能の問題ではなく、脳のロジックを理解しているかどうかで決まる“心理学的な技術”だからです。

大切なのは、「何を話すか」ではなく、セロトニンで安心させ、オキシトシンで親密さを育てること。
この順番とフレーズの使い方さえ押さえれば、あなたは自然と「聞き上手で安心できる人」として魅力を放つようになります。

著者コメント

「30年以上、心理診断テストの開発に携わり、数多くのカップルを分析してきましたが、幸せな関係を築いている人ほど、この“安心と親密”のバランスが驚くほど上手です。」

まずは今日、たった一つだけでもフレーズを試してみてください。
脳のロジックを味方につければ、あなたの恋は確実に前へ進みますよ。

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投稿者プロフィール

トライフィール

「人の心理をもっとロジカルに分析できないか」という考えのもと、人間心理の研究と診断開発に一貫して携わってきた専門家。

心理学者・多湖輝氏が主催された「多湖輝研究所」に所属した経験を活かし、診断テスト開発者として30年以上にわたり、多くの企業向けに様々な診断コンテンツを開発。

特に以下の分野で実績を保有しています。
・男女の心理分析: 大手結婚情報誌向け「結婚相性診断テスト」
・性格・学習分析: 大手メーカー向け「教育診断テスト」

投稿者について

トライフィール

「人の心理をもっとロジカルに分析できないか」という考えのもと、人間心理の研究と診断開発に一貫して携わってきた専門家。心理学者・多湖輝氏が主催された「多湖輝研究所」に所属した経験を活かし、診断テスト開発者として30年以上にわたり、多くの企業向けに様々な診断コンテンツを開発。特に以下の分野で実績を保有しています。・男女の心理分析: 大手結婚情報誌向け「結婚相性診断テスト」・性格・学習分析: 大手メーカー向け「教育診断テスト」

恋愛会話を心理学で攻略！脳科学が教える【魔法のフレーズ実例】

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