「浮気は本能」は真実か?脳科学で裏切りロジックと防止策を解明

「浮気は本能」は真実か?脳科学で裏切りロジックと防止策を解明

2023年2月24日 投稿者: トライフィール

最終更新日:2025年12月8日

「浮気は本能だから仕方がない」「浮気癖は一生治らない」。
パートナーの裏切りに直面したとき、あるいは自分の中にふと邪な気持ちが芽生えたとき。
あなたは、この言葉が頭をよぎったことはありませんか。

多湖輝研究所で心理分析や診断テストの開発に携わってきた私の立場から言えば、この言葉は「半分は正しく、半分は誤り」です。
人間の心理には、現代の倫理観とは相容れない“都合の悪い本能”が、確かに組み込まれています。
ですが、それと同時に、それらを抑えて選択をコントロールする高度な仕組みも、備えています。

浮気の問題は、感情だけで向き合うと出口が見えなくなりがちです。
だからこそ重要なのは、脳科学的に見た「裏切りが起きるメカニズム」を理解すること。
そして、冷静な“ロジック”を持って対処することです。

この記事では、最新の調査データや心理分析の知見を踏まえ、本能という“初期設定”を理解したうえで、どのようにリスクを管理し、健全な関係を保つかを解説します。

脳科学者の9割が是認。「人間の本能は浮気する」という残酷な事実

脳科学者の9割が是認。「人間の本能は浮気する」という残酷な事実

まずは感情論をいったん脇に置き、「冷徹な事実(ファクト)」と向き合ってみましょう。
そもそも、人間は脳科学的に見て、生まれつき浮気をしてしまう生き物なのでしょうか?

この問いに対して、現代の科学が示している答えは、かなり残酷なものです。
それは、私たちが大切にしている倫理観とは裏腹に、生物としてのヒトの脳は「浮気をしやすい仕様(デフォルト設定)」になっているという事実です。

「そんなはずはない」と信じたくなるかもしれません。
ですが、問題を本気で解決するなら、この「本能の正体」を客観的に知る必要があります。

ここから先は、脳科学者たちも認めざるを得なかったショッキングなデータと、人類の進化の歴史を手がかりに、その根拠をロジカルに検証していきます。

衝撃のデータ:専門家の92.9%が「浮気は本能」と回答

RCL探偵事務所を運営するRCLが実施した、「脳科学的観点から見る浮気の傾向」に関する調査では、脳科学者たちに対し、
「人間(ヒト)は先天的に複数の異性を求めてしまう=浮気をしてしまう生き物なのか?」
という質問が投げかけられました。

その結果は、まさに衝撃的でした。
なんと、92.9%の脳科学者が「はい」と回答したのです。(※RCLプレスリリース素材より)

浮気は本能なのか?

つまり、脳の専門家の圧倒的多数が、
「浮気は本能──つまり脳の仕様として組み込まれている」
と認識していることになります。

これは、道徳心の強さやパートナーへの愛情とは無関係に、私たちの脳という“ハードウェア”そのものに、「複数の相手に関心を向ける」プログラムが初期設定として備わっている可能性を示唆しています。

もともと人間は、浮気をしてしまう本能なのが“当たり前”の生き物なのかもしれません。
むしろ、現代社会のルールである一夫一妻制のほうが、生物としての本能に抗う、かなりストイックで無理のある仕組みだとも言えるでしょう。

一夫一妻制はわずか2000年?脳はまだアップデートされていない

私たちが当然のものとして受け入れている「一夫一妻制」。
しかし、この仕組みが社会に定着したのは、人類の長い歴史から見ればごく最近のことです。

人類が誕生したのは、今から約500万〜700万年と言われます。
その一方で、厳密な単婚制の歴史は、キリスト教の広まりや秦の始皇帝による推奨などを含めても、せいぜい約2000年ほどにすぎません。

進化心理学によれば、生物の進化(つまり脳のアップデート)には、数万年単位の時間が必要だと言われています。
そのため、わずか数千年という短い期間で脳の構造が劇的に変化し、新しい社会制度に完全適応することなど、本来は不可能なのです。

農耕が始まってから、人類の生活環境は劇的に変わり続けています。
ですが、私たちの脳のOSは、生存と繁殖が最優先だった「狩猟採集時代」の仕様のままなのです。

つまり、現代の人類は、そんな旧式OSで、「一人のパートナーだけを生涯愛し抜く」という現代のアプリを無理やり動かしているようなもの。
そしてその食い違いが、“本能のバグ(=浮気心)”を生み出す根本的な理由と言えるでしょう。

なぜ本能は「よそ見」をさせるのか?男女別・心理ロジック

なぜ本能は「よそ見」をさせるのか?男女別・心理ロジック

現代社会において、浮気は大きなリスクを伴います。
発覚すれば家族関係が壊れるだけでありません。
時には、社会的な信用を失ったり、法的・経済的な制裁を受ける可能性さえあります。

それでもなお、私たちの本能はリスクを冒してまで複数の相手を求めようとします。
なぜ、これほど不合理に見える行動が生じるのでしょうか。

この疑問も、「進化心理学」の視点で見てみると、実はとても合理的で、しかも徹底して利己的な“子孫繁栄の戦略”が浮かび上がってきます。

生物としての最終目的は、自分の遺伝子を後世へ残すこと。
しかし、妊娠や出産といった身体的な“コスト”が大きく異なる男性と女性では、その最適な戦略もまったく違ったものになります。

つまり浮気心とは、単なる「気まぐれ」や「好み」の問題ではありません。
男女それぞれの深層で働く、「遺伝子を残すための異なる計算式」によって引き起こされる行動でもあるのです。

ここから先は、その男女で異なる戦略のロジックを、進化心理学の観点から解説します。

【男性の浮気本能】「ばらまく性」とクーリッジ効果

男性の生物学的役割は、極端に言えば「ばらまくこと」です。
そもそも男性には妊娠・出産・授乳といった莫大な身体的負担(=生物学的投資)がありません。
そのため、本能レベルでは 「質より量」 を優先します。
そして、より多くの女性と関係を持ち、自分の遺伝子を広く残そうとする戦略を取ります。

ここで重要なのが、生物学の用語である 「クーリッジ効果」 です。
これは、哺乳類のオスが同じメスとの交尾には次第に反応しなくなる。
その一方、新しいメスが現れると一気に性的興奮が回復するという現象を指します。

つまり、男性がパートナーに「飽き」を感じたり、新しい女性に惹かれてしまったりするのは、決して“性格の問題”だけではありません。
「一箇所に留まらず、遺伝子の多様性を増やせ」
そういう、ドーパミンによる強力な生存指令が脳内で作動しているからなのです。

【女性の浮気本能】「選ぶ性」と遺伝子のリ・ペアリング

一方で、妊娠・出産・授乳など大きな身体的コストを負う女性は、生物学的に「選ぶ性」 です。
女性にとってペアリングの選択は、失敗できない重大な投資となります。
そのため、女性本能は「量より質」を優先し、その時々で 「最も優れた遺伝子」「最も安定した環境を提供できるオス」 を慎重に見極めようとします。

ここで重要になるのが、「遺伝子のリ・ペアリング(再組み合わせ)」 という戦略です。
太古の過酷な環境では、パートナーの能力不足は、自分と子どもの生存に直結していました。
そのため、子育てがひと段落したタイミングや、現在のパートナーより明らかに優れた(強い・資源を持つ)オスが現れた場合、女性の本能は“より安全で有利なパートナーへ乗り換える”よう指令を出すのです。

女性の恋愛が「上書き保存」と表現されるのは、まさにこのメカニズムが背景にあります。
以前のパートナーをすっと断ち切り、新たに優秀なパートナーへリソースを集中させる。
一見すると冷酷にも思えますが、これは確実に子孫を生き延びさせるために女性の脳へ組み込まれた、極めて合理的なアップデート機能なのです。

【1分で分析】あなたのパートナーは大丈夫?「理性のブレーキ強度診断

ここまで読んで、「結局、人間は本能には勝てないのか…」と、絶望的な気持ちになりましたか?
ですが、失望する必要はありません。

私たち人間には、暴走しがちな本能を制御するための高度な脳機能(=理性)が備わっています。
ですが、この“理性のブレーキ”は万能ではありません。
車のブレーキパッドが摩耗するように、日々のストレスや不安、環境の変化によって性能が低下し、思うように効かなくなることがあるのです。

それでは、今のあなたやパートナーの“ブレーキ”は、きちんと作動している状態でしょうか。
かつて恋愛心理学に基づく診断テストの開発に携わった経験をもとに、現在の心理状態から 「理性の消耗度」 を測るチェックリストをご用意しました。
まずは、客観的な視点でセルフチェックしてみてください。

「理性のブレーキ強度診断

理性のブレーキ強度診断

以下の項目について、診断したい相手(パートナーまたは自分)の直近の様子を思い浮かべてチェックしてください。

診断結果:本能のリスクレベル

チェックを入れて「診断する」ボタンを押すと結果が表示されます。

💡 ちょっとした気になることを、1分診断で気軽にチェックしてみませんか?
 性格・恋愛・仕事など、いろんな簡易診断を楽しめるページをご用意しました。
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「浮気本能」は制御できる。脳科学が示す唯一の対抗策「理性」

「浮気本能」は制御できる。脳科学が示す唯一の対抗策「理性」

「人間は本能的に浮気をする生き物である」
これは脳科学的には事実です。
しかし、だからといって「浮気は本能だから諦めるしかない」という結論には決してなりません。

むしろ先述のアンケートでは、脳科学者の 95.6% が「人間は理性によって浮気本能を抑えられる」と回答しています。(※RCLプレスリリース素材より)

浮気の本能は理性で制御できる

人間が他の動物と決定的に異なるのは、強力なアクセルとして働く“本能”に対し、理性(前頭前野)という高性能のブレーキを備えている点です。

つまり、浮気が起こる本当の原因は、“本能の強さ”そのものではありません。
それを制御するはずの 「理性のシステムエラー」 にこそあります。

それでは、なぜ肝心な場面でブレーキが効かなくなってしまうのか。
そのメカニズムを理解すれば、事故(=浮気)を未然に防ぐための、より具体的な対策が見えてきます。

理性が「本能」に負ける2つのパターン(浮気癖が治らない原因)

私たちが本能に屈してしまう理由は、大きく分けて次の 2つの「理性のエラー」 に集約されます。


① そもそもブレーキがない(機能不全)

これは、根本的に 「浮気を悪いことだと思っていない」 ケースです。
心理学でいうマキャベリズムやサイコパシー傾向が高い人は、他者への共感が薄く、社会的ルールよりも自分の欲求を優先しがちな思考特性を持っています。

彼らにとって浮気とは、単なる 「効率的な快楽の獲得手段」 に過ぎません。
また、罪悪感もほとんど生じません。
そのため、言葉による説得や倫理観による制止は極めて難しく、ブレーキそのものが最初から搭載されていない状態と言えます。

② ブレーキが摩耗している(脳の疲労)

多くの“真面目な人”が浮気に至ってしまう原因はこちらです。
理性を司る前頭前野は、ストレスや疲労にとても弱い器官です。

仕事のプレッシャー、睡眠不足、過度のアルコール摂取などによって脳のリソース(=ウィルパワー)が枯渇すると、一時的に理性のコントロールが効かなくなります。
これが、よく言われる 「魔が差した」 の正体です。

心理診断プロが教える「理性のブレーキ」を強化するメンテナンステクニック

本能という“アクセル”を人間の脳から完全に消し去ることは、生物である以上、不可能です。
しかし、暴走させないための 「理性のブレーキ」 を良い状態で保つことは十分に可能です。

まず知っておきたいのは、理性(前頭前野)は ストレスや疲労の影響を真っ先に受け、機能が低下しやすい ということ。
パートナーが疲弊しているとき、責め立てるのは逆効果です。
落ち着いて安らげる環境を整え、脳のエネルギーが回復できる状況をつくることが大切です。

そして、最も強力なメンテナンスが 「自己重要感の充足」
人間は、「自分は価値ある存在だ」と心から認めてくれる相手を裏切ることに、強い心理的抵抗(認知的不協和)を感じます。

「あなたのおかげで助かっているよ」
「いつも頼りにしているよ」

こうした言葉で、家庭の中で 承認欲求という“タンク” を満たしておくこと。
これこそが、外の誘惑に対して最も強力な防波堤となるのです。

どうしても不安が消えない時の「抑止力」として

どうしても不安が消えない時の「抑止力」として

理性のメンテナンスをしていても、相手の不審な言動が続けば、不安になるのは当然です。
しかし、その不安を抱えたまま疑心暗鬼の状態で過ごしていると、あなた自身の理性が消耗し、結果的に関係がさらに悪化する。
そんな悪循環を招いてしまいます。

そんな場合は、客観的な「事実」を確認できる環境を持つことも、一つの選択肢です。
心理学的にも、「自分の行動が筒抜けかもしれない」 という意識は、本能的な衝動を抑える強力な“外部ブレーキ”として作用します。

あえてリスクを“見える化”することで、理性が弱っているパートナーでも、「浮気は割に合わない」と冷静に判断できるようになる。
それは、最後の安全装置として関係を守る役割を果たすことさえあるのです。

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まとめ:本能を理解し、ロジカルに関係を守り抜く

本能を理解し、ロジカルに関係を守り抜く

「浮気は本能だから」という言葉は、決して免罪符にはなりません。
人間が“人間らしい”のは、本能という衝動を、理性という知性で制御できる存在だからです。

ですが、その理性も常に完璧に働くわけではありません。
だからこそ、お互いの 「理性のブレーキ」 が正しく機能しているかを定期的に確かめ合い、ストレスを軽減し、必要に応じて適切な“抑止力”を用意しておくことが大切です。
これこそが、本能に振り回されず、長く信頼関係を築くためのロジカルなアプローチです。

感情論に流されるのではなく、脳の仕組みを理解したうえで取る“戦略的な対策”。
それこそが、あなたとパートナーをより深い絆で結び、関係をアメイジングな方向へと導いてくれるはずです。

投稿者プロフィール

トライフィール
トライフィール
「人の心理をもっとロジカルに分析できないか」という考えのもと、人間心理の研究と診断開発に一貫して携わってきた専門家。

心理学者・多湖輝氏が主催された「多湖輝研究所」に所属した経験を活かし、診断テスト開発者として30年以上にわたり、多くの企業向けに様々な診断コンテンツを開発。

特に以下の分野で実績を保有しています。
・男女の心理分析: 大手結婚情報誌向け「結婚相性診断テスト」
・性格・学習分析: 大手メーカー向け「教育診断テスト」