細かいことを気にする女性!その理由は見えない敵?
2022年12月24日細かいことを気にする感情
そんな細かいことを気にしてどうするの?
みなさんは、パートナーからの細かい指摘にイラっとしたことはありませんか?
例えば、お皿の置き場所、便座の上げ下げ、スリッパの配置…。
確かに、きれいにそろっていれば気分が良くなるのは分かります。
ですが、少しくらい違っていても、生活に支障はきたさないのでは。
もちろん男女関わらず、細かいことにこだわる人はいるものです。
しかし、男性と女性の細かさは、個人的には少し違いを感じます。
まず、男性の細かさから感じるのは、その人の「こだわり」。
その細かい部分が、その人の存在意義と関係していると思えます。
例えるなら、職人のこだわりみたいなもの。
そのこだわりが私から見て価値あるものかは別問題として、本人にとっては大切なものなんだろうなと考えてしまいます。
その一方で、女性の細かさから感じるのは「恐怖や不安」。
ふざけ半分ですが、妻には「一体何と戦っているの?」と聞くことがあります。
冷静に考えれば、便座の上げ下げで生活に大きな支障はきたしません。
ですが私が受けた印象では、ものすごく大変な事態が起きるような勢いで責め立てられます。
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女性は見えない敵と戦ってきた
私はふざけ半分で「何と戦っているの?」と聞きました。
ですが女性は本当に、正体が分からない「見えない敵」と戦ってきたのです。
人類の歴史において、その99%は狩猟時代。
私たち現代人の本能は、その狩猟時代をベースに作られています。
本能が変化するスピードは、現代社会の変化には到底追いつけません。
変化するには、少なくとも何万年という時間が必要です。
狩猟時代の女性に課せられた大きな役割が「子育て」。
狩猟時代は男女での分業がハッキリと別れていたこともあり、子育ては女性の責任で行われました。
ですが、当時は現代のような医療技術はおろか、知識すらない時代。
子供が幼い時に命を失うことも、多々あったはずです。
なかでも原因が分からなかったのが「病気」。
特に感染症のように突然発症する病気は、まさに「見えない敵」でした。
当時の女性にとって子育てを担当するということは、このような「見えない敵」との戦いを意味していました。
責任を負わされる恐怖
人間の生活史戦略は、少産少死型。
出産する子供の数は少なく、その少ない子供を親が莫大なエネルギーをかけて育てていく動物です。
※参考:「生物学から見た合計特殊出生率の低下」
それだけ大切な子供が、ある時、理由も分からず感染症で死んでしまう。
おそらくその悲しみは、親だけでなく近親者も含めて深いものだったでしょう。
このような不幸な出来事が起きた時、人はその責任を誰かに押し付けようとします。
その押し付けられた対象が、母つまり女性だったわけです。
冷静に考えれば、これはとても不条理な話。
感染症の存在すら誰も知らないのに、それを防げなかった責任を負わされたことはとてつもない恐怖だったでしょう。
ですが、この不条理な責任の押し付けは、現代でもある話。
「子供を妊娠しないのは女性のせいだ」「流産したのは女性のせいだ」
そんな根拠のない責任を押し付けられるリスクに、長い年月怯え続けてきたのです。
細かいことが女性の防御策
正体が分からない見えない敵。
その敵と戦わないと、コミュニティから責任を負わされる立場。
もしそのような状況に追い込まれたら、あなたならどうしますか?
そのひとつの答えが、理由は分からずとも「可能性のあることは全部やる」です。
よくよく考えてみると、これと近い状況をみなさんは経験しませんでしたか?
それは、「新型コロナウィルス」の正体が分からない頃です。
ウィルスという存在が認識されている。
治療薬がなくても、科学的な予防策が提示される。
国や研究機関が、科学的な見地からアドバイスを提示する。
そのような状況下でも、あれだけの混乱を引き起こしました。
もし、それが狩猟時代の知識がない時代だったら?
そして不条理な理屈で、責任を負わされる立場だったら?
そう考えれば、女性の本能に「理屈を考える前に衛生環境を保つ」という防御策が刻まれているのも、私は納得できました。
細かいことへの気配りに感謝しよう
女性からの細かい指摘は、見えない敵と戦っていくために身につけた女性の防御策。
そう考えれば多少はイラっとしても、人類の歴史をつないでくれたことに感謝の気持ちが生まれます。
女性が細かいことを気にしてくれたからこそ、今の私たちがある。
だからこそ細かい指摘にイラっとしたら、こう言ってみませんか。
「家のことを守ってくれて、本当にありがとう!」
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