年収と夫婦仲の関係は？お金と愛情のバランスを考える
2024年5月15日年収と夫婦仲の関係に対する認識
年収と夫婦仲は、本当に関係あると思いますか？
結婚を考える際、多くの人が気になるのは家庭の年収です。
確かに、結婚生活においてお金は重要な要素です。
実際、婚活市場では男性に求められる条件のトップに、年収が上がります。
しかし、本当に年収が高ければ、夫婦仲が良好になるのでしょうか？
現代では、年収と夫婦仲が密接に関連しているというイメージが、とても強くなっています。
ですが、実際にその関係は、それほどシンプルではありません。
この記事では、統計調査や私の実体験を交えて、年収と夫婦仲の関係について解説します。
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年収が夫婦仲に与える影響
リクルートブライダル総研が実施した『夫婦関係調査2017』によると、世帯年収と夫婦満足度の間には大きな相関は見られませんでした。
この調査結果が物語るのは、年収が夫婦仲の良し悪しを決定づける要因とまでは言えないことです。
【年収別にみた夫婦関係の満足状況（20代～60代既婚者）】
| 世帯年収 | 満足している | どちらでもない | 満足していない |
| 400万円未満 | 60.9％ | 22.3％ | 16.8％ |
| 400～600万円未満 | 69.8％ | 18.1％ | 12.1％ |
| 600～800万円未満 | 68.5％ | 19.5％ | 12.0％ |
| 800～1000万円未満 | 74.0％ | 14.3％ | 11.8％ |
| 1000万円以上 | 70.3％ | 17.1％ | 12.6％ |
| わからない | 63.2％ | 23.3％ | 13.5％ |
この調査によると、世帯年収が400万円未満の夫婦のうち、6割以上が夫婦関係に満足していると回答。
その一方で、年収が400万円以上でも、夫婦関係の満足度は6～7割で推移しました。
この結果から、年収が増えるにつれて夫婦満足度が必ずしも高まるわけではないことが明らかになりました。
このデータは経済的な安定は重要ではあるものの、夫婦仲を築く上では他の要素が大きく関与していることを表しています。
年収と夫婦仲 我が家の実例（年収アップ期）
ここで、我が家の年収と夫婦仲を振り返ってみます。
改めて考えてみても、年収と夫婦仲が比例するとは言い切れないと感じます。
私たち夫婦は、私が20代後半から一緒に生活を始めました。
当時は私が正社員、妻は派遣社員として働いていました。
二人合わせての年収は、500万円程度。
決して裕福ではありませんでしたが、特に金銭面での不安はありませんでした。
そのため、お互いに支え合いながら充実した時間を過ごせていました。
その後、私の転職を機に、年収は1000万円に到達。
それくらいの時期、妻は専業主婦となり、念願だったマンションも購入しました。
確かに、当時は経済的な安定を手に入れました。
しかし、その裏には私のハードワークに伴う夫婦のすれ違いが生じたのです。
その結果、決定的な破綻には至らなかったものの、以前のような良好な関係からは程遠くなってしまいました。
年収と夫婦仲 我が家の実例（年収ダウン期）
年収は良かったものの、諸々の事情で起業という決断をしました。
しかし、事業がうまくいかず、そこから借金を抱えることになりました。
年収は減るどころか、借金が増え続ける苦しい時期。
その影響で夫婦仲も最悪の状態に陥り、一時は離婚の危機にも瀕しました。
しかし、そこから事業の撤退を決意。
その後は、夫婦で力を合わせて早朝から深夜まで働き、借金返済に励みました。
当時は、生活と借金返済に必死で、経済的な余裕はありませんでした。
ですが、共通の目的に向かって一緒に頑張ることで、夫婦間の連帯感が生まれて関係は徐々に改善しました。
現在は借金を完済し、新たなビジネスに挑戦しています。
一緒に「借金返済」という目標を達成したこともあり、夫婦仲はこれまでで最も良い状態です。
この経験を通じて、年収が夫婦仲に影響を与えることは確かです。
しかし、その影響は、必ずしも比例するわけではないと実感しています。
経済的な成功よりも、お互いを支え合い、共に成長することが夫婦仲にとって大切だと学びました。
夫婦仲に影響する年収以外の要因
夫婦仲には、年収よりも大きな影響を及ぼす要因があります。
リクルートブライダル総研の「夫婦関係調査2019」によると、夫婦関係を不満足と感じている人が改善したい要因は以下の通りです。
1位 会話する時間を増やしたい 42.0％
2位 二人で出かける機会を持ちたい 26.3％
3位 気持ちや本音を素直に伝えあいたい 25.2％
4位 一緒に楽しめる趣味を持ちたい 24.6％
5位 将来のことを一緒に話し合いたい 22.1％
これらの要因から、重要視されているのは夫婦の「連帯感」ではないでしょうか。
実際、我が家も一緒に頑張るようになってから、夫婦仲はとても良くなりました。
「一緒に頑張る」という連帯感があれば、年収の問題を乗り越えられると信じています。
年収だけが全てじゃない！
年収と夫婦仲の関係について考えるとき、多くの人が年収の高さを生活の安定や幸福の指標と考えがちです。
確かに、年収が高ければ生活の心配は減ります。
そして、一見すると夫婦仲も良好になるはずと感じるかもしれません。
しかし、何かを得るためには、何かを捨てることがです。
高い年収を得るためには、時間や精神的な負担といった何かを犠牲にすることもあります。
そして、収入が増えることは、夫婦間の金銭感覚や価値観にも影響を及ぼします。
時には、それが夫婦仲を悪化させる原因になります。
しかし、夫婦仲にとって最も大切なことは、「夫婦で一緒に！」という連帯感の力。
この連帯感があれば、年収の多寡に関わらず、夫婦は一致団結して様々な問題も乗り越えられます。
少なくとも、私たち夫婦はそう信じています。
結局のところ、年収はあくまで夫婦仲に影響する要因の一つです。
そして、その要因は決して、決定的な影響を与えるものではありません。
夫婦で力を合わせて、経済的な問題も含め、様々な困難を乗り越えていきましょう。
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