ラブスタイル診断とは？心理分析で解く「6つの愛」と相性のロジック

「なぜ、彼はもっと連絡をくれないの？」「なぜ、彼女はこんなに束縛してくるの？」

恋愛におけるすれ違いの多くは、愛情における「量」の違いではなく、「型（スタイル）」の違いから生まれます。

実は、心理学の世界には「ラブスタイル類型論」という、恋愛をロジカルに読み解くフレームワークが存在します。これは、カナダの社会学者ジョン・アラン・リーが提唱した理論で、私が診断開発の現場で30年以上愛用している、非常に信頼性の高いロジックです。

この記事では、あなたの恋愛傾向がどのタイプに当てはまるのかを分析し、パートナーとの相性や、すれ違いの原因を心理学的に解明します。「愛」という曖昧なものを理論で攻略する、新しい視点を手に入れてください。

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「恋愛体質診断」で、あなたの恋愛傾向を分析してみませんか？ラブスタイル類型論に基づいた全20問（所要時間3分ほど）の本格的な診断です。

自分の恋愛体質を知り、恋愛の失敗パターンから抜け出したい方は、以下のボタンからスタートしてください。

なぜ、あの人とは分かり合えないのか？

私たちは無意識のうちに、「自分の愛し方こそが普通だ」と思い込んでいます。しかし、リーの理論によれば、人には生まれ持った（あるいは環境で形成された）「愛の色彩」があります。

赤色が好きな人もいれば、青色が好きな人もいるように、愛し方にも「正解」はありません。ある人にとって愛とは「情熱的に求め合うこと」であり、別の人にとっては「穏やかな友情」こそが愛なのです。

この違いを理解しないまま相手に自分のスタイルを押し付けてしまうことが、恋愛における不幸の始まりです。まずは、自分自身がどの「型」を持っているのかを知ることから始めましょう。

あなたはどのタイプ？「6つのラブスタイル」完全解説

ラブスタイル類型論では、愛の形を大きく6つのタイプ（基本の3原色＋混合の3色）に分類します。

専門用語は少し難しそうに見えますが、内容はとても直感的です。自分がどれに当てはまりそうか、イメージしながら読んでみてください。

① エロス（Eros）：美への愛

キーワード：ロマンチスト・一目惚れ・情熱

「運命の赤い糸」を信じる、典型的な恋愛ドラマの主人公タイプです。相手の外見や雰囲気に強いこだわりを持ち、出会った瞬間に恋に落ちることも珍しくありません。

• 特徴： ロマンチックな演出やスキンシップを好み、愛される実感を強く求めます。
• 注意点： 理想が高いため、相手の現実的な欠点が見えた瞬間に冷めやすい傾向があります。

② ルダス（Ludus）：遊びの愛

キーワード：自由・ゲーム感覚・束縛嫌い

恋愛を「楽しむためのゲーム」として捉えるタイプです。特定の相手に深入りすることを避け、複数の異性と同時進行で付き合うことに罪悪感を持ちません。

• 特徴： 束縛や責任を極端に嫌い、自分のプライバシーを守ろうとします。会話上手でスマートな人が多いです。
• 注意点： 「重い」関係になると逃げ出したくなるため、結婚願望が低い傾向にあります。

③ ストルゲ（Storge）：友愛的な愛

キーワード：安定・信頼・長い春

長い時間をかけて友情を育み、そこから自然と恋愛に発展するタイプです。激しいドキドキ感よりも、穏やかな安心感を重視します。

• 特徴： 恋人というよりは「親友」のような関係を築きます。嫉妬心や独占欲はあまりありません。
• 注意点： 情熱的なアプローチが苦手なため、相手によっては「本当に愛されているの？」と不安にさせてしまうことがあります。

④ マニア（Mania）：熱狂的な愛

キーワード：依存・嫉妬・感情の起伏

エロス（情熱）とルダス（遊び）の要素が混ざり合った、激しく不安定な愛の形です。「愛されること」が自己肯定感に直結しているため、常に相手の気持ちを確認しないと気が済みません。

• 特徴： 嫉妬深く、相手を独占したい欲求が強いです。LINEの返信が遅いだけでパニックになることも。
• 注意点： 相手に尽くしすぎて重荷になり、自ら関係を壊してしまう「自爆」のリスクが高いです。

⑤ プラグマ（Pragma）：実利的な愛

キーワード：計算・条件・婚活向き

ルダス（遊び）とストルゲ（友愛）が混ざった、極めて合理的なタイプです。「この人と付き合うことは自分にメリットがあるか？」を冷静に判断します。

• 特徴： 家柄、学歴、年収などの「条件」を重視して相手を選びます。お見合いや婚活で成功しやすいタイプです。
• 注意点： 感情よりも計算が先に立つため、相手からは「冷たい」「ビジネスライク」と思われがちです。

⑥ アガペー（Agape）：献身的な愛

キーワード：無償の愛・自己犠牲・奉仕

エロス（情熱）とストルゲ（友愛）が混ざった、相手の幸せを第一に願う聖人のような愛です。自分の利益を度外視して、相手のために尽くすことに喜びを感じます。

• 特徴： 見返りを求めず、たとえ相手が自分を愛してくれなくても、その人を愛し続けることができます。
• 注意点： リーの研究によれば、純粋なアガペーを持つ人は極めて稀（まれ）であると言われています。

【無料診断】あなたの「恋愛体質」と「ラブスタイル」を分析

ここまでリーのラブスタイル6タイプを紹介しましたが、あなたはどのタイプに当てはまりそうでしたか？

「自分はエロスかも？」「いや、今の時期はプラグマかもしれない」などと感じた方も多いと思います。

そこで、今回ご紹介した「リーのラブスタイル類型論」をベースに、さらに「現在の心理エネルギー配分（仕事・友人・自分時間とのバランス）」を掛け合わせた、独自の「恋愛体質診断」をご用意しました。

あなたが今、どんな愛の形を求めているのか？そして、なぜすれ違いが起きてしまうのか？ロジカルな分析で、あなたの現在の恋愛ステータスを明らかにします。

直感で構いませんので、以下の質問に答えてみてください。

【相性分析】「最高のパートナー」と「危険な組み合わせ」

自分のタイプが分かったところで、気になる相性を見ていきましょう。リーの理論では、相性には明確なロジックがあります。

基本原則：同じタイプが最強

最も相性が良いのは、「同じタイプ同士」です。価値観が一致しているため、ストレスなく付き合えます。

• エロス×エロス： 毎日愛を囁き合う情熱的なカップル
• ストルゲ×ストルゲ： 熟年夫婦のような安定したカップル

混ぜるな危険？相性が悪い組み合わせ

逆に、対極にある価値観を持つ相手とは、どれだけ好きでも苦労します。

エロス（情熱）× プラグマ（実利）： 「愛さえあれば」と叫ぶエロスに対し、プラグマは「愛で飯は食えない」と冷めます。会話がかみ合いません。

ルダス（遊び）× アガペー（献身）： 尽くす側がボロボロになり、遊ぶ側は重荷に感じて逃げ出します。最も悲劇的な組み合わせです。

【コラム】なぜ私は「ラブスタイル類型論」を選んだのか？

ここで少し、私自身の話をさせてください。私が初めて恋愛診断を開発したのは、今から30年ほど前。『頭の体操』で知られる心理学者、故・多湖輝（たご あきら）先生の研究所に所属していた頃の話です。

当時、世の中に出回っていた「恋愛診断」の多くは、根拠のない遊び感覚のものでした。「血液型で相性が決まる」「好きな食べ物で性格が分かる」……心理学を学んできた人間として、それらを「診断」と呼ぶことには強い抵抗がありました。

「本物のロジックで、人の悩みを解決したい」

そう考えて必死に書店を巡り、洋書の専門書を読み漁ってたどり着いたのが、この「リーのラブスタイル類型論」でした。これを見つけた時の衝撃は今でも忘れられません。「愛」という掴みどころのない感情が見事に体系化されていたからです。

それ以来、私は30年間、この理論をベースに多くの診断を開発してきました。流行りの恋愛テクニックは時代とともに廃れますが、この「人間の本質」を突いた理論は、決して色褪せることがないのです。

【PR】自分のタイプを深く知るための教科書

もし、あなたが今回の診断で「もっと詳しく知りたい」「今の苦しい恋愛から抜け出したい」と感じたなら、以下の書籍が参考になります。

まとめ：自分の「愛の形」を知れば、恋愛はもっと楽になる

ラブスタイル類型論が教えてくれる最大の教訓。それは、「あなたの愛し方は間違っていない」ということです。

嫉妬深いのも、条件を気にするのも、それはあなたの性格が悪いからではなく、そういう「スタイル」を持っているだけです。自分のスタイルを認め、そして相手のスタイルを理解する。このロジックさえあれば、感情任せのすれ違いは驚くほど減っていきます。

ぜひこの診断を、パートナーやお友達ともシェアしてみてください。「だから私たちは合わなかったんだ！」と笑い合える日が来るはずです。

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投稿者プロフィール

半田 将人

「人の心理をもっとロジカルに分析できないか」という考えのもと、人間心理の研究と診断開発に一貫して携わってきた専門家。

心理学者・多湖輝氏が主催された「多湖輝研究所」に所属した経験を活かし、診断テスト開発者として30年以上にわたり、多くの企業向けに様々な診断コンテンツを開発。

特に以下の分野で実績を保有しています。
・男女の心理分析: 大手結婚情報誌向け「結婚相性診断テスト」
・性格・学習分析: 大手メーカー向け「教育診断テスト」

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