ビッグファイブ理論で性格分析!

ビッグファイブ理論で性格分析!診断作りのポイントを解説

2023年8月2日 投稿者: トライフィール

ビッグファイブ理論とは?

性格の表裏

性格分析によく用いられるビッグファイブ理論とは、人間の性格を説明するために構築された、性格分析として幅広く広く受け入れられている理論です。
この理論では、人間の性格を5つの大きな因子に分類します

  • 開放性:新しい経験や知識を積極的に受け入れるか?
  • 誠実性:自分の目標に向かって努力や計画的行動ができるか?
  • 外向性:社交的でコミュニケーションが活発か?
  • 協調性:他人に対して優しく協力的か?
  • 神経症傾向:ネガティブな感情に左右されやすいか?

ビッグファイブ理論は世界中で多くの研究者や心理学者によって検証されてきました。
そのため、今では各方面から信頼性の高い理論として取り扱われています。

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ビッグファイブ理論 5つの因子

人それぞれの性格

ビッグファイブ理論は5つの性格因子をベースに、人間の性格を分析します。
これらの因子は人間の性格の中で、影響力が大きいと考えられるものをピックアップしています。

一つの性格因子は高いか低いかによって、そこで表れる性格が変わってきます
例えば、外向性が高い場合、その人の性格は外向的。
反対に、外向性が低い場合は、その人の性格は内向的であることを表します。

ここでは、ビッグファイブ理論における5つの因子について解説します。

①開放性

開放性とは、個人が新しい経験や知識を受け入れる度合いや、柔軟な思考スタイルを示す指標です。

一般的に開放性が高い人は新しい経験や知識に敏感で、好奇心が旺盛です。
また、古い考え方にとらわれない柔軟な思考を持ち、創造性の高さも特徴と言えます。

さらに、開放性の高い人は、自己実現のために懸命な努力を行います。
リスクを恐れることなく積極的に挑戦し、自分の成長を促していきます。

一方、開放性の低い人は保守的で変化を嫌い、伝統やルールに固執する傾向があります。
また、彼らは安定や安全を重視し、リスクを極端に避ける傾向があります。

②誠実性

誠実性とは、個人の信頼性、責任感、自己規律、秩序への重視などを示す性格因子です。

誠実性の高い人は、約束を守り、責任感を持ち、自己規律を保つ傾向があります。
また、彼らは人間関係において信頼をとても重視し、他人から頼まれたことや責任を忠実に果たそうとします。
さらに、計画的で組織的な仕事スタイルを好み、秩序維持への意識も強いです。

一方、誠実性の低い人は責任を嫌い、その場の感情を優先する傾向があります。
また、彼らは自分のコントロールが苦手で、目先の欲求に流されることがあります。
さらに、無計画なまま仕事に取り組むことが多いですが、臨機応変な対応は得意です。

誠実性は、個人の成功にも大きな影響を与えます。
誠実な人は仕事や学業において目標を達成するために、計画性を持った努力を行えるという長所があります。
また、周りとの信頼関係構築にすぐれ、長期的には大きな成功を収めるタイプです。

③外向性

外向性とは、個人の社交性や活動的な性格を示す性格因子です。
外向性の高い人は、他人との交流や新しい体験を積極的に求める傾向があります。

また、外向性の高い人は社交的で人懐っこく、冒険心や刺激を求める傾向もあります。
さらに、彼らは集団で活動することに喜びを感じ、他人とのコミュニケーションを円滑に行うことが得意です。

アクティブな性格を持つ外向性の高い人は、リーダーシップやチームワークにおいても優れた能力を発揮することが多いです。
彼らは自己の意見をはっきりと主張し、自らが先頭に立って周りを引っ張っていくことができます。

一方、外向性の低い人は、内向的で静かな性格を持ち、他人との交流を避ける傾向があります。
また、彼らはあまり表に出ることを好まず、個人的な空間や孤独を重視します。
ですが、物事に集中して取り組むのが得意で、物事を深く極めていこうとする考え方を強く持ちます。

④協調性

協調性とは、個人の優しさや対人関係における協調性を示す性格因子です。
協調性の高い人は、他人との協力や調和を重視し、対立や衝突を避ける傾向があります。

また、協調性の高い人は思いやりがあり、他人の感情やニーズにとても敏感です。
彼らは周りの人に対して優しく思慮深く接し、共感して相手を理解しようとします。
さらに、チームプレイや協力作業においても積極的に協力し、グループ内での平和的な関係をとても重視します。

一方、協調性の低い人は自己中心的で、他人の感情や意見にあまり配慮しません。
彼らは自らの欲求を優先し、チームよりも自分自身の成果を重視する傾向があります。
そのため、自分が成果を得るためであれば、周囲を気にせず実行できる行動力を持つという一面があります。

⑤神経症傾向

神経症傾向とは、個人の情緒の安定性や神経過敏さを示す性格因子です。
神経症傾向の高い人はストレスに敏感で、不安や心配を抱きやすい傾向があります。

また、神経症傾向の高い人は感情的に不安定で、小さな出来事にも強く反応しがちです。
彼らは自己評価が低く、ネガティブな思考や不安感にとらわれやすいことも特徴です。

一方、神経症傾向の低い人は感情が安定していて、冷静な判断や穏やかな反応を示す傾向があります。彼らはストレスに対しても耐性があり、危機が迫っている状況でも落ち着いて対処することが可能です。

神経症傾向は、日常生活や対人関係に様々な影響を与えます。
高い神経症傾向を持つ人は、他人からの評価や批判に敏感で、自己否定的な感情を抱きやすくなります。
一方、神経症傾向が低い人は、相手の感情を読み取ることが苦手で、良い意味でも悪い意味でもマイペースと言えます。

ビッグファイブ理論に適した診断

ビッグファイブ理論は、診断のロジックにとても適しています。
実際、ビッグファイブ理論をベースとした診断は、さまざまな分野で活用されています。
ここでは、特にビッグファイブ理論に適した診断コンテンツの例を紹介します。

①性格診断

性格診断は、個人の性格傾向を分析するための診断方法です。
この診断を通じて、自分自身の強みや弱み、価値観や行動傾向について客観的な視点で理解することができます。

人の性格には、自分で気づいている性格と気づいていない性格が存在します。
性格診断は、このような気づかない性格を教えてくれ、それらが自分の行動や思考にどのような影響を及ぼしているのかを解説することが可能です。

また、自分の新たな一面を見つけることは、人生の貴重なヒントになります。
このヒントは自己成長や対人関係の改善、目標達成の戦略に役立てられます。
さらに、他人との関わり方やチームでの役割を見直すきっかけにもなるでしょう。

ビッグファイブ理論は性格因子をベースに構成されている理論です。
そのため、性格診断のロジックとはとても相性が良いです。
この理論を用いれば、比較的簡単に性格診断を作成することができるでしょう。

②適職診断

適職診断は個人の性格や能力、志向性などを基に、適切な職業を分析する診断方法です。
職業には数多くの種類があり、その内容や難易度は外からではなかなか把握できません。

しかし、実際には職業を経験する前に選択しなければならない場合が多々あります。
このような場合に、適職診断はその不安を軽減し、自分に合った職業を見つける手助けをしてくれます。

適職診断に用いる要素の中で、最も影響力が大きいのは性格です。
そのため、性格要素を重視する診断はビッグファイブ理論との相性がとても良いです。
比較的ライトな診断であれば、性格要素だけで作成できます

③ライフスタイル診断

ライフスタイル診断とは、自分の生活習慣や趣味を分析する診断です。
個人のライフスタイルには、その人の性格要素が密接に関係しています。

ライフスタイル診断の性格要素分析にビッグファイブ理論を用いると、ライフスタイル診断を作成しやすくなります。
ビッグファイブ理論に基づいて性格タイプ診断すれば、ライフスタイルにおける特徴を想定することが可能です。

ただし、ライフスタイルを診断するには性格要素だけでは不十分です。
他の要素とうまく組み合わせて作らければ、診断結果に物足りなさが出ます。
個人の好みや価値観などの要素も考慮して、ライフスタイル診断を作成しましょう。

ビッグファイブ理論で診断をつくる際のポイント

診断をつくろう

ビッグファイブ理論は診断ロジックにとても適した理論です。
ですが、ビッグファイブ理論から診断ロジックをつくる際は、いくつかのポイントに留意することが重要です。

ここでは、診断ロジック作成時のポイントについて解説します。

①診断結果パターンを考える

診断ロジックを考えるときには、まずは診断結果のパターン数を考えましょう。
実は、パターン数から逆算して設計すると、ロジック上の矛盾が発生しづらくなります

ビッグファイブ理論の基本は1つの因子を、相対する2つの性格として分類します。
例えば、外向性因子の場合、プラスは外向的、マイナスは内向的という判断です。

そのためパターン数は、基本的に2の乗数になります。
分かりやすく言うと、2、4、8、16、32パターンです。

このようなパターン数になるのは、ビッグファイブ理論の5つの要素が高いか低いかの二極に分けられるからです。
例えば、開放性が高いか低いかで2パターン、開放性と誠実性が高いか低いかで4パターン、開放性と誠実性と外向性が高いか低いかで8パターンというように増やしきます。

診断の内容にもよりますが、適切なパターン数は8パターンくらいです。
8パターンなら、5つの要素のうち3つを使って分類できます。

8パターンあれば、それなりのバリエーションができ、設計や作成も比較的容易です。
16パターンや32パターンにすると、診断結果の精度は高くなりますが、設計や作成には知識と経験がかなり必要になります。

②性格因子を選択する

診断結果パターン数が決まったら、次に行うのは使用する性格因子の選択です。
選択する性格因子数は、診断結果パターン数に応じて変わってきます。
もし、診断結果が8パターンであれば3つの性格因子、16パターンであれば4つ、32パターンであれば5つの性格因子です。

性格因子を選択する際は、診断に大きな影響を与える因子を選択します。
外向性、協調性、神経症的傾向、開放性、誠実性の中から、診断結果の特徴を明確に表現する因子を選びましょう。
例えば、適職診断で営業職と事務職で分類するのであれば、外向性や誠実性を選ぶと適切です。

診断結果を作成する際は、選択した性格因子を適切に組み合わせてください。
その上で、診断結果対象者のイメージを明確にし、特徴を的確に表現しましょう。

ビッグファイブ理論で診断をつくろう

いろいろな性格

ここまで、ビッグファイブ理論と診断について解説してきました。
ビッグファイブ理論は、社会的認知が高く、汎用性の高い理論です。
性格要素をロジックとする診断とは、とても相性が良い理論と言えます。

もし、性格要素を用いる診断をつくるなら、まずはビッグファイブ理論を利用してみましょう。
きっと、診断作成のいろいろなノウハウをつかむことができます。
そのノウハウがベースとなって、多様な診断づくりへと進んでいけるでしょう。

ビッグファイブ理論に基づいた診断コンテンツは、自分や他人の性格を客観的に理解するだけでなく、自己分析や自己改善のためにも役立ちます。
ぜひ診断づくりにチャレンジして、自分の性格はどんな結果になるか楽しんでみませんか?

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