店舗ビジネスはいばらの道?おすすめしない理由ランキングTOP5
2023年5月22日店舗ビジネスで失敗しました!
店舗ビジネスで儲けるのは、本当に大変です…。
私は以前、雑貨関係のショップを運営していました。
取り扱っていた商品は、キッチンやインテリア雑貨、ベビー用品や子供服などです。
基本的にはショッピングセンターに、催事や期間限定、常設出店していました。
出店先は、有名な所ではサンシャインシティやヴィーナスフォート、少しマイナーな所だとイトーヨーカドーなどです。
出店先だけ聞くと感心される方が多いのですが、実際、経営は大失敗の赤字続きでした。
元々、多額の資金を持っているわけではなく、ギリギリのところを融資でしのいでいた状態。
赤字が続くうちに資金繰りに追われ、半分、ノイローゼ状態に陥っていました。
もちろん、店舗ビジネスだからと言って、すべてのケースが失敗するわけではありません。
私が失敗したのは、完全に私の力不足。
能力のある方が経営すれば、店舗ビジネスを成功させることができるはずです。
ただ、現在はネットビジネスを行っていて、とても痛感していることがあります。
「最初から、ネットビジネスをやってれば良かった…」
店舗ビジネスはネットビジネスに比べると、個人が始めづらい問題点があります。
この記事では、私自身の経験を通して、店舗ビジネスをおすすめできない理由を解説します。
もし、起業して出店しようとお考えの方がいらしたら、失敗事例として参考にしてください。
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店舗ビジネスを始めたきっかけ
そもそも、何で店舗ビジネスを始めたのか?
実は、私はそれほどショップが好きではありませんでした。
ですが、起業する前に勤めていた会社で、新規事業としてショップ出店を担当することになりました。
その後、その会社でいろいろあって、数名のメンバーとともに起業することになったのです。
起業当初、できればショップをやりたくなかったので、出店コンサルの仕事をしていました。
しかし、思うように仕事を受注できず、このままでは売上が立たないという状態に。
その結果、前職の経験を活かして、催事などで出店するようになりました。
出店にあたっては初期投資できる資金に限りがあったため、賃料が歩合制のショッピングセンターへ出店しました。
前職での経験を活かした結果、出店交渉は順調に推移。
通常、出店経験のない会社では考えられないような人気ショッピングセンターに提案しても、ほとんどOKをもらえました。
ですが、出店できることと、ビジネスが儲かることは全くの別物。
出店を始めてから、地獄のような日々が始まりました。
店舗ビジネスが火の車に…
いざ、出店してみると、売上は思うほどありませんでした。
そこから、店舗ビジネス特有の負のループがスタートです。
実は、前職の会社で店舗ビジネスを始めた時も、計画通りの売上がなく赤字状態でした。
この赤字状態の時に、ショップはどんな負のループになるかを痛感していました。
その後、その会社は大幅なテコ入れをして、店舗ビジネスを黒字化しました。
ですが、私の心には、底なし沼のように感じた負のループが心に残っていたのです。
その嫌な思い出が、自分のショップで再び訪れました。
しかも、今度は私自身が借金を背負う身。
ショップの売上が低迷するほど、もう資金繰りしか考えることができませんでした。
最終的には、この店舗ビジネスは大失敗でした。
一緒に起業したメンバーは去り、私は借金だけが残る状態で終了。
幸い、私はあまり度胸がない方なので、人生が破綻するような借金はしませんでした。
その後、借金はすべて返済し、ネットビジネスでリスタートしています。
店舗ビジネスを避けるべき理由
ネットビジネスを経験した今では、もう二度と店舗ビジネスに手を出したくないと考えています。
その大きな理由は、店舗ビジネスには様々なリスクがあること。
これらのリスクは、個人もしくは小規模の会社にはとても不利な条件となっています。
ここでは、それらの店舗ビジネスを避ける理由について、極めて私の主観に基づいたランキング形式で紹介します。
第5位 初期投資が大きい
店舗ビジネスはネットビジネスに比べて、どうしても初期投資が大きくなってしまいます。
元々、私のショップは資金に余裕がなかったため、内装費はかなり低く抑えました。
実は、見栄えにそこまでこだわらなければ、内装はいくらでも工夫の余地があります。
ですが、品ぞろえする商品について、大きな予算をかけられないのは致命的です。
やはり、物販において品ぞろえは、売上の生命線です。
品ぞろえが豊富なほど、集客力は上がり、売上にも反映されます。
実際、前職の会社がショップを黒字化できたのも、品ぞろえを格段に増やしたことが要因でした。
ですが、品ぞろえを豊富にするには、それを仕入れる資金が必要です。
しかも、その仕入れ代金は売れる前に支払わなければなりません。
そのため、仕入れにかけられる初期費用をどれだけ準備できるかは、売上の生命線とも言えます。
これを個人や小規模な会社が行うのは、かなり無理があると感じました。
第4位 万引きが多い
物販をしてみると分かりますが、万引きは頻繁に起こります。
実際、私自身も万引きの現場に遭遇し、何度か万引き犯を捕まえたことがあります。
ですが、実際に捕まえられるのはごく一部。
ほとんどのケースは商品を盗まれて終わりです。
棚卸をしてみて、どれほど多く盗まれたかに気がつきました。
そして、たまに捕まえたときに第一声で言われるのは「許してください」。
「すみませんでした」や「ごめんなさい」ではなく、いきなり「許せ」と言われるのです。
正直、ショップにいるときは、いつも万引きに警戒しなければなりませんでした。
その状態を続けていると、すべてのお客様を疑いのまなざしで見るようになります。
ふと、そんな自分を振り返ると、なんだか嫌な気持ちになっていました。
第3位 利益率が悪い
店舗ビジネスの利益率は、業態や取扱商品によって大きく異なります。
そのため、あくまで雑貨関係の利益率ということで考えていただければと思います。
商品によって幅はありますが、おおよそ雑貨の仕入れ率は50~60%くらい。
これだけであれば粗利益率が40~50%ですから、それほど悪くないように思えます。
ですが、ショッピングセンターの場合、賃料は売上に対する歩合のケースが主流です。
この歩合は業態や個別交渉で異なりますが、おおよそ売上の20%前後。
つまり、商品を販売して、実際に入る利益は20~30%程度です。
しかも、この利益率は定価販売したときのもの。
SALE価格であれば、さらに利益率が下がります。
つまり、店舗ビジネスは売上に対して、利益はそれほど大きくなりません。
その薄利の中から、人件費や光熱費などをねん出する必要があります。
一方で粗利益率が100%近いネットビジネスを経験すると、二度と戻りたくないと思ってしまいました。
第2位 固定費が大きい
店舗を運営していると、どうしても様々な固定費が発生します。
アルバイトなど自分以外の人件費、出店賃料、光熱費、備品等々。
店の売上に関係なく、ある一定の固定費はどうしても発生しています。
固定費の発生という点だけであれば、通常の会社でも発生します。
そういう意味では、固定費が大きいのは店舗ビジネスに限った話ではないかもしれません。
ただし、賃料に関しては、他のビジネスよりも割高になっている気がします。
ネットビジネスをやっていると、固定費が少ないなと本当に実感します。
固定費の大きいビジネスは、できる限りさけることをおすすめします。
第1位 時間拘束が長い
そして、店舗ビジネスをおすすめできない理由、いよいよ第1位。
それは、時間拘束が長いことです。
ショップは基本的に営業時間はどんなにお客がいなくても、お店を開け続けなければなりません。
まして、ショッピングセンターに出店している場合は、ほぼ絶対的な条件です。
仮にお店の売上が良く、アルバイトが集まるのなら大きな問題ではないかもしれません。
ですが、実際にはほとんどのショップが人手不足。
営業時間を守るために、一部のスタッフが無理して支えている状態でしょう。
私の場合は、アルバイトをたくさん雇う余裕がありませんでした。
そのため、毎日、ほとんどの時間をショップで過ごすことになってしまいました。
実は、このショップから動けないというのが、いろいろな面できつかったです。
新しい挑戦をしたいと思っても、店にいる前提でないと何もできませんでした。
しかも、当時のショッピングセンターは営業時間が長かった。
営業準備を合わせると、8:30~23:30まで、店にいる必要があったのです。
時間が有限資産ということが、店舗ビジネスを通じて本当に身に沁みました。
店舗ビジネスを考えている方へ
ここまで、店舗ビジネスをおすすめできない理由、TOP5を紹介しました。
店舗ビジネスの問題点ばかり解説しましたが、もちろんメリットもたくさんあります。
特に、お客様と直接交流するのが好きな人は、ショップにしかない喜びがあると思います。
ただ、店舗ビジネスは簡単に始めて、簡単にやめられるビジネスではありません。
だからこそ、始める時は慎重にプランを練る必要があります。
私の失敗経験が、少しでもお役に立てるとうれしいです。
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