クルマを手放すメリットとは

クルマを手放すメリットとは?激変したライフスタイルを解説

2023年2月4日 投稿者: トライフィール

カーライフの始まり

中古車でカーライフスタート

みなさんはクルマを手放すことに、メリットを感じますか?

私がクルマに乗り始めたのは、大学1年生のときでした。
当時、世の中はバブル経済の真っただ中。

初めて入ったサークルに、いかにも女性にモテそうな先輩がいました。
まあ実際には、モテそうではなくモテる先輩でしたけど。

  • 身なりはオシャレで金持ってる風の大学生
  • 何かしらのビジネスをしていて、大学生としてはそこそこ稼いでいた
  • 金回りが良く、女性受けもよい「いかにも」な印象

その先輩がサークルに出入りしていた短大生グループの一番かわいい娘を、あっという間に彼女にしてしまいました。
(本命だったかどうかは分かりませんが)

地方から出てきたばかりのイケてない私は、そんな先輩の行動を見て思いました。
「う、う、うらやましい…」

その先輩が他の大学生と圧倒的に違っていたのが、自分のクルマを持っていたこと。
その上、当時は「クルマ持ってないのに付き合うなんてありえない…」と、多くの男性がメディアに踊らされた時代。
私も「女性にモテたい…」という不純な動機で、カーライフを始めることになりました

しかし、その時買ったのは車体価格15万円の中古車。
明らかに、女性を助手席に乗せるようなクルマではありません。

「おい、明らかに何かを間違っているぞ!」
今ならそうやってツッコミを入れたいところですが、とにかくそこから私のカーライフが始まりました。

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クルマを手放す決断

クルマの故障で立ち往生

オンボロ中古車で始まった私のカーライフ。
それは大学から社会人になっても続き、結局10年間にわたっていくつかのクルマを乗り継ぎました。

しかし、そのカーライフの終わりは、突然やってきました。
いつも通り何の変哲もない街中を走っていると、突然、クルマが「ガタン」という音を立てました。
すると、そこからアクセルを踏んでも、タイヤに力が伝わらなくなりました。

そこでクルマを見てもらったところ「オートマの装置が完全に壊れている」との回答。
もしオートマ装置の入れ替えをしたらとんでもない金額がかかるので、買い替えた方が良いかもしれないと診断されました。

さて、ここで私は人生の大きな決断を迫られることになりました。

  • カーライフを続けるため、新しいクルマを買うか?
  • これを機にして、カーライフをやめるか?

当時の収入状態は、多少頑張ればクルマを買えなくはありませんでした。
しかし、私はクルマを手放す決断をしました。
そう決断した理由は、日頃のカーライフにある違和感を抱いていたからでした。

クルマを手放す理由になった違和感

違和感

10年近くクルマに乗っていると、プライベートの移動手段はクルマが前提となっていました。
もちろん、カーライフだからこそ味わえる楽しさは、いろいろとありました。

その一方で、「何かおかしい」と感じることがあったのも事実です。
その時の違和感について、解説します。

①女性にモテていない

そもそも、カーライフを始めた動機は「女性にモテたい」でした。
いつの間にか、自分自身が本来の目的を忘れていました。

それが新しくクルマを買うかどうか考えたとき、「あれ、そもそも何でクルマに乗ろうとしたんだっけ?」という基本を、いきなり思い出しました。

改めてカーライフ本来の目的を振り返ってみると、「あんまり効果なかったんじゃないの?」。
それまで、何人かの女性とクルマで遊びやデートに出かけることはありました。

しかし、今の妻を除けば初回デートでフラれたり、みんなで出かける時の足代わりに使われていたことがほとんど。
冷静に考えたら、女性にモテることとクルマを持っていることはあまり関係なかったのです。

そう考えると、クルマにかかる費用を考えたとき、コストパフォーマンスが悪いことに気づきました。

②クルマに縛られている感覚

クルマを持っていれば遠くに出かけやすくなるなど、クルマならではのライフスタイルを楽しむことができます。

しかし、これは見方を変えると、クルマを前提としたライフスタイルに縛られることでもあります。
例えば、買い物に出かける時にまず気になるのは「駐車場」。

その当時は今ほど街中に駐車場がなかった時代でした。
そのため、必然的に外出先は、クルマを駐車させやすいところに限定されてしまいます。

いつの間にか行先、駐車場、渋滞時間などの制約に縛られていて、気がつけば同じようなところばかりに出かけていたことに気づきました。

③退化する「足」

クルマに乗り続けていたある時から、何でもない平地を足をつまづくことが多発しました。
その原因は、自分でも気づかないうちに足を上げている高さが、低くなっていたためです。

おそらく、歩かない生活が続いたことで足の筋肉が衰え、足が上がらなくなっていたのでしょう。
しかし、脳はその状況をうまく認識していないため、思わぬところで足をつまづいていたのだと思います。

ちなみに、それからかなりの年月が経ちますが、今は足をつまづくことはありません。
明らかに今の方が、体力的にアップしている証だと思っています。

クルマを手放すメリットとは?

クルマを査定に出す

いろいろ考えたものの、最終的にはクルマを手放すことにしました。
決断した瞬間は「生活がつまらなくなるのでは?」と心配しました。

しかし、私としては今では数多くのメリットを感じています。
ここでは、私が感じたメリットを紹介します。

①お金

クルマはとにかくお金がかかります。
ある試算によると、50年間クルマに乗り続けることで、出費は以下のようになるそうです。

  • 軽自動車  約2700万円
  • コンパクトカー  約3850万円
  • 普通車  約5300万円

この金額、冷静に考えたらものすごくないでしょうか?
もし、これだけの金融資産を持っていたら、老後の心配はほとんど解消されるくらいの金額です。

もちろん、生活場所によってはクルマが必需品となる場合もあると思います。
しかし、クルマに乗り続けるとこれだけの出費を伴うということは、基礎知識として持っていた方が良いのではないでしょうか?

仮に、2700万円を年率5%で運用できれば、税引き後で年間108万円の収入が期待できます。
しかし、クルマを持っている限り、支出が続いていきます。

私もクルマを手放して、自由に使える金額が増えたことは大きな衝撃でした。

②時間

クルマには思い立ったときに、すぐ外出できるというメリットがあります。
確かに時間の自由度は高いのですが、決して時間効率は良くありません。

その大きな原因は、「渋滞」と「駐車場待ち」です。
これらの原因によって、クルマでの外出は時間を読むことができません。
そのため、多くの時間をクルマの中で過ごすことになります。

当時はそれが当たり前だと思っていました。
しかし、自分でビジネスをやるようになってからは「なんて時間を浪費していたんだ…」と痛感しています。

人に与えられた時間は有限です。
その限られた時間で何をするかが、その人の人生を決めてしまいます
今はとてもではないですが、カーライフに時間を費やしている暇はありません。

③健康

クルマに乗っていると、気づかないうちに体力が落ちていきます。
実際、当時の私は太っていたし、足腰に多少の問題を抱えていました。

それが歩くようになってから、足腰の問題は改善されていきました。
その後、悪玉コレステロール問題からダイエットをスタート。
今では、毎日の散歩を欠かさない健康生活になっています。

年齢を重ねて本当に「時間」と「健康」の重要性を実感します。
もし、今もクルマに乗り続けていたら、現在のような体力や健康状態ではなかったと思います。

もちろん、生活スタイルは個人によって様々。
しかし、私は自分の健康を考えるなら、「歩く」生活スタイルの方が良いと考えています。

④自由

クルマは知らず知らずのうちに、自分自身の自由を奪っていきます。

例えば、家族で出かけたとき。
美味しい料理と一緒にお酒を楽しみたいと思っても、ドライバーであれば飲むことはできません。
また、旅行帰りはどんなに疲れていても、眠ることが許されません。

これはドライバーの時は、当たり前のことだと思っていました。
しかし、自分がドライバーでなくなったとき、決して当たり前でないことに気づかされました。

やっぱり、旅先で美味しい料理と一緒に美味しいお酒も飲みたい。
帰り道でウトウトできる、あの心地よいけだるさ。

これはあくまで一例ですが、ドライバーは結構、小さな幸せを手放さなければならないですよ。

クルマを手放した真実の理由

実は運転が嫌い

ここまで、クルマを手放すメリットを解説しました。

もちろん、カーライフにはメリットもデメリットもあります。
この記事ではメリットを重点的に紹介していますが、デメリットだってたくさんあります。

それらを総合的に考えても、私はクルマを手放して良かったと思います。
その最大かつ真実の理由は、
「運転がそこまで好きではなかった」
ということでした。

そもそも、私がクルマに乗り始めた動機が不純?でした。
クルマに憧れがありつつも、クルマそのものが好きなわけではなかったのです。

結局、大学の先輩を見て感じた「モテるようになりたい」というのが根本の欲望
そのため、クルマのデメリットを受け入れる心の余裕がなかったのだと思います。

また、「交通事故への恐怖」を常に感じていたのも大きかったと思います。
クルマを運転するときは、いつも心のどこかで「事故を起こすのでは?」と心配していました。
そのため、いつも運転が終わって家についたときは、精神的にクタクタでした。

つまり、私にとって運転は苦痛だったとも言えます。

「クルマを運転すること自体が楽しい」
そう感じられる人か、もしくは経済的余裕がある人でなければ、クルマを持つことは慎重に検討した方が良いのではと考えています。

まとめ

ここまで、クルマを手放すメリットについて解説しました。

当然ながら、クルマに対する価値観は、人それぞれです。
また、なかには生活するために、どうしてもクルマが必要な方もいらっしゃると思います。

その一方で、クルマは便利であるとともに、いろんなリスクを抱えているということも事実です。
クルマを購入する際は、それらのメリットデメリットを理解して購入することが大切だと感じています。

私自身、今は「手放す方が良い」という意見ですが、いつ変わるか分かりません。
もし、ビジネスで大成功したら、高級車を買ってしまうかも…。
それでも、購入の検討は冷静にできるようになりたいと思います。

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