インフレから家計を守る我が家の対策は?
2023年3月4日インフレが家計を直撃する
進行するインフレ、みなさんはどうやって家計を守りますか?
この記事を書いているのが2023年春。
世の中は連日、値上げのニュースが飛び交っています。
値上げは当然のごとく、私たちの家計を直撃します。
みなさんの家庭でも、インフレにどうやって立ち向かうか話し合われているのではないでしょうか。
我が家でも同じように、インフレについてあれこれと対策を練っています。
私たち夫婦は決して、ファイナンシャルプランナーのような経済専門家ではありません。
ですが、私たちなりに議論した考え方を書いてみようと思います。
もし的外れな点があっても、大目に見てあげてください。
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そもそもインフレとは?
そもそも、インフレとは何でしょうか?
経済学では、一定期間にわたって経済の価格水準が全般的に上昇することをインフレーション(英語: inflation、物価上昇、インフレ)と呼ぶ。
出典:ウィキペディア
インフレが発生する原因には様々な要因があります。
ですが、ものすごく簡単にまとめると、大きくは以下の要因に分かれます。
①需要が大きく高まる
ここ数年、コロナの影響で世界中の消費が大きく減っていました。
それがコロナ対策の緩和で、これまで我慢していた消費が大きく拡大しています。
「今まで我慢していた分、お金を使うぞ!」
このような消費者心理が需要を大きく高めています。
②供給が追い付かない
需要が高まっても、それに供給が追い付けばそれほど大きな影響はありません。
ですが、何らかの理由で供給が追い付かなくなると、人々は高いお金を払ってでも手に入れようとします。
コロナの影響による工場の稼働停止、国際問題による輸出入の制限、気候や疾病による生産量の低下が、深刻な供給量低下を招いているのが現状です。
③通貨の発行量が増える
世界各国はコロナ対策のため、大量の通貨を発行しました。
おおよその数字ではありますが、2020年に世界中の政府がコロナ対策に支出した通貨は、約10兆ドル。
2020年の世界総GDPは約84兆ドルなので、コロナ対策費は世界GDPの約12%に相当します。
これだけ多額の通貨が発行されているのですから、通貨の価値は下がって物の値段は上がってしまいます。
インフレの家計直撃は続くのか?
家計を苦しめるインフレですが、この傾向はこれからも続いていくのでしょうか?
個人的には、長期的にインフレは続くと考えています。
むしろ、これまでのように長期間のデフレが続いていることの方が、世界的には稀なケースだからです。
私が生まれてからバブルが崩壊するまでは、世の中はインフレが当たり前でした。
物の値段は高くなっていくのが当たり前。
これは日本だけでなく、ほぼ世界中が長期的にはインフレになっています。
だからといって、今後、必ずインフレになるというわけではないのは理解しています。
ですが、あくまで個人的な予想としては、インフレ傾向が続くのを前提に考えています。
家計を守るインフレ対策は短期と長期が必要?
インフレから家計を守るには、短期と長期両面からの対策が必要です。
その理由は短期的な対策は、インフレ傾向が続くと次第に効果がなくなるからです。
つまり短期的な対策だけに頼っていると、あっという間にその限界が訪れてしまいます。
この点については、パートナーと理解を深めておく必要があります。
我が家で特に問題としたのが「節約」について。
節約は確かに、直近の家計を守るためには重要な手段です。
しかし、インフレ傾向が続く限り、節約によって得られる効果は時間とともに低くなります。
これは節約をいくら頑張ったとしても、近い将来、限界を迎えてしまうからです。
これをパートナーに理解してもらわないと、「私はこんなに節約を頑張ってるのに…」という感情論が発生する可能性があります。
インフレ対策を話し合う時は、短期と長期の対策が必要なことを確認することをおすすめします。
短期的なインフレ家計防衛策
短期的なインフレ家計防衛策といえば、やはり「節約」です。
分かりやすい例で言えば「電気をこまめに消す」「安い食材をつかう」「お小遣いを減らす」などでしょうか。
ただし、節約のなかでも「固定費」に関する見直しは、効果が大きいかもしれません。
特にスマホ料金や保険契約などは、見直ししやすいから効果的ですね。
物価が上がり続けるとしたら、節約の効果は下がっていきます。
その状態で、我慢を続けて精神的ストレスをためるのはあまりおすすめできません。
節約だけではインフレを乗り切れないことは、パートナーと理解を深めておきましょう。
長期的なインフレ家計防衛策
①ライフスタイルを変える
これは節約にもつながるのですが、思い切ってライフスタイルを変えてみるのも一案です。
例えば「クルマ」を使っている場合。
もちろん、どうしても必要があって使わなければいけない方もいると思います。
ですが、中にはそれほど必要がないケースもあるのではないでしょうか?
このインフレを機会に、歩く健康生活に切り替えてみるというやり方です。
ウォーキングやジョギングなどを趣味にできれば、出費を大きく抑えられるようになります。
また、運動不足を解消できて健康になれば、まさに一石二鳥です。
この他にも、利用回数の少ないサブスクを解約する、クレジットカードを年会費のかからないものに集約するなど、ライフスタイルを見直してみましょう。
自分が考えているよりも、余計な支出をしているものですよ。
②収入を上げる
インフレを乗り切る最強の方法は、収入を上げることです。
もちろん、これは簡単なことではありませんが、デフレ時代よりもインフレ時代の方が収入を上げやすくなる傾向にあります。
現在の会社であっても、インフレにより賃金は上がっていくと思います。
ですが、これがインフレを上回るペースになるかは不透明です。
また、年功序列型賃金は着実に限界を迎えつつあります。
この状態で会社に依存しすぎるのは、個人的にはとてもリスクが高いと思います。
できれば、このインフレを機会に副業や転職を考えた方が良いのではないでしょうか?
確かに、これらの行動にはリスクもありますし、そう簡単に成果が得られるとも限りません。
しかし、インフレが今後も続いていく場合、家計の状況は悪化する一方です。
すぐに成果は出ないかもしれないけれど、今から少しでも手を打った方が良いと、我が家では考えました。
③貯金から投資へ
インフレが続いていく状況で低金利の貯金をすることは、何もしないで自分の資産を減らしているのと同じ状態になります。
いざというための貯金を確保したら、後は株などの投資に回すことを考えた方が良いでしょう。
しかし、投資には必ずリスクが伴います。
貯金は目に見えて価値が減ることはありませんが、投資は大きく損する可能性を否定できません。
そのためにも、今は投資をしっかりと勉強すべき時代だと思います。
単純な理屈としては、インフレで物の価値は上昇します。
つまり、株や金などの実物資産は、基本的には時間とともに価値が上昇します。
もちろん、中には業績不振で値下がりする株もあるでしょうし、実物資産も思い通りに価格上昇するとは限りません。
ですが、貯金の金利がインフレを上回ることは、今の状況では発生するとは考えにくいです。
直近6か月間のインフレ率は3~4.3%。
その一方で通常預金金利は、0.001%。
実に3,000倍以上の開きがあります。
まずは少額投資からスタートして、少しずつ投資を学んでいく。
そうしないと、何もしないだけで家計は着実に苦しくなっていくでしょう。
ピンチをチャンスに変えていこう!
ここまでインフレに関して、かなりネガティブなことを書きました。
ですが、インフレは決して悪いことばかりではありません。
むしろデフレの方が、社会的なマイナス影響は多いかもしれないくらいです。
家計だけに焦点を当てていると、どうしても「使う人」の視点に偏ってしまいます。
そうすると「物が安くて良い」と思ってしまうかもしれません。
ですが、今、社会は大きな変化を迎えています。
ネット環境の充実により、働く際の場所や時間の制約が大きく減りました。
SNSを活用すれば、多くの人に情報発信することも可能です。
明らかに働き方の多様化が進行しています。
この波をうまく活用できるかどうかは、最初の一歩を踏み出せるかがとても重要です。
今の時代、私たちにはとても多くの選択肢があります。
そしてその選択肢の中には、インフレを味方につけられるものがいくつもあります。
我が家はこの社会状況を分析した上で、これからどうやって家計を守るかを話し合いました。
みなさんも今のピンチを嘆きながらも、隠れているチャンスに目を向けてみませんか?
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